聞きたいことから各種お申込までお気軽に

0120-80-0877

受付時間]10:00~20:30(月~土)

クレジットカードがご利用になれます。

MENU

聞きたいことから各種お申込までお気軽に

0120-80-0877

[受付時間]10:00~20:30(月~土)

令和3年度 千葉県公立高等学校入学者選抜 学力検査問題 【講評】

2021/02/25

2021 千葉県公立 動向講評
 県内の公立高校で24日、2021年度一般選抜などの入試が始まった。全日制と定時制の学力検査の人数は計3万4009人。これまでの前期後期制が今回から「1回勝負」となり、選抜制度が変更しているため、単純比較はできないが、安全に確実に受験する傾向が強かった影響で各校の倍率は大きく変化している。
 前年の前期で2倍を超えた全日制の高校・学科は36であったが、今回はゼロ。前年で3倍を超えていた3校の普通科も、県立船橋(前年前期3.39倍野→1.76倍)、津田沼(同3.08倍→1.58倍)、東葛飾(同3.01倍→1.82倍)と落ち着いた。他に倍率が高かった高校普通科も、県立千葉(同2.97倍→1.50倍)、柏の葉(同2.99倍→1.60倍)などとなっている。

《国語》
前期・後期が統合されて一回となった今年の検査では、知識問題が読解問題の中に入って大問が一題減じた。文章は比較的読みやすく、昨年(平均46)より易しいが、微妙な選択肢などでミスを誘うため、慎重な解答処理が必要となっている。
 四字熟語(書き「博覧強記」)や漢文返り点、文法(「ない」の識別)などは例年通り。読み「琴線」、書き「功を奏す」「推移」などが伸び悩んだはず。
聞き取り問題は、図書館のレファレンスを利用する場面。放送と資料を的確なタイミングで活用しないと聞き逃す。⑷は会話の「共通点が見つかる」からイの「どのように整理するか」を導く解答テクニックが必須だ。  説明的文章は「教養」についての二つの文を読んで理解していく問題。⑸の比喩を具体的な表現に直す記述問題や⑹の抜き出し問題(命をつなぐ)に手こずったはずだ。
文学的文章は、書店での、かつての親友との会話の場面。「真新しい白い紙がぱらぱらとめくれる」という象徴的な表現から、仲違いしていた親友との交流が復活する予感(⑶エ「期待が芽生える」)を読み取りたい。⑵の、授業での意見交換を再現した問題形式は千葉県としては目新しい。なお⑸の穴埋め問題では前後の表現(Ⅰの直後の「新たな発見」やⅡの後ろの「重ね合わせて」など)を見落とさないで言葉を選ぶことが重要。  古文は追っ手からかくまってほしい源義朝の妻「常葉」の話。登場人物名をマークし、各人物の動作を慎重に追いたい。
二百字作文では、グラフを読み取り、自己評価を高めるために取り組みたいことをまとめる問題。今回は条件がわかり易く、まとめやすかったはずだ。

《数学》
 前期・後期の2回入試が廃止され,1回型の入試に変更された1年目。この新しい制度の数学の問題は,昨年の「前期選抜」と全く同じ構成であった。また,新型コロナウイルス感染症の影響により,東京都では出題範囲から除外された「三平方の定理」の問題も,例年通り出題された。
 大問1は数と式の計算。2次方程式では解の公式を利用する問題が出題された。
 大問2は小問集合。資料の活用,不等式,円柱の表面積,確率,作図の5問。今年の作図は与えられた条件を満たす円の中心を求めるもので,作図の基本技能が身についていれば,方針がすぐに立つ問題であった。  大問3は座標平面と図形の問題。座標平面上の平行四辺形の求積と与えられた条件を満たす座標を求める問題。
 大問4は平面図形。円がらみの相似の証明と三平方の定理と相似を利用して線分の長さを求める問題。証明は,昨年より取り組みやすかった。
 大問5は例年通り,題意を読み取り,思考・判断・表現する問題。今年は数表の規則を文字で表して説明する問題が出題された。
 昨年に比べ,作図と証明が取り組みやすいので,平均点は上がると思われる。また,大問4(2),大問5(3)など,かなり難しい問題もあり,上位生にとっては差がつきにくいかもしれない。

《英語》
 2021年度より,前期・後期がなくなり一本化されたが,主題の構成(リスニングの配点含む)は,これまでの前期選抜を踏襲している。出題内容もほぼ同じだが,難易度は2020年のものより少し難しくなっている。
試験時間が50分から60分に変わったが、全体の構成は昨年とほぼ同じだった。ただし、新しい傾向として大問6に4コマイラストで、ストーリーの最後に伝えたい内容を考えさせる英作文が出題。これは、語数条件も「20語以上30語以下」から「25語程度」に変更。さらに大問9⑷にnurseを説明する10語程度の英作文が出題されている。これは(3)を利用すれば対応できるであろう。大問7⑵①,大問8⑵⑷は内容を理解して,適切な英文や英単語を思考して記述する問題になっている。英語の活用力が求められる中、今後,このような設問の形式が増加すると考えられる。
《社会》
 大問は7題で、昨年までの前期選抜より1題減った。背景には新型コロナウイルスに伴う臨時休校の影響で、公民の「国際関係」の出題が除外された影響があった。小問の数や3分野それぞれの配点は、例年とほぼ同じだった。
 大問1が3分野の総合問題で、例年と違って千葉県に関する出題ではなかったことは、受験生に多少のとまどいを与えた可能性がある。大問2は日本地理と地形図、大問3が世界地理、大問4が近世までの外交・交易をテーマにした歴史総合、大問5は近現代の日本と世界の指導者を基にした歴史総合。大問6、7は公民分野で、それぞれ金融と政治に関する出題だった。
 論述式の出題は「焼畑農業」「室町幕府滅亡」「公開市場操作」について、指定用語を使って説明する3題。説明の中の一部を記述させる形式で、慣れておく必要がある。
 新傾向の出題としては、提示された事柄に共通して当てはまる選択肢を答えさせる問題があった。例年、正答率が低い年代順の並べ替えが2つ出題されていることから、昨年の前期選抜より平均点は低くなると思われる。

《理科》
 入試が1本化されたが、問題の構成は、昨年度までの前期選抜と同様で、大問1が基本的な知識を問う小問集合、大問2~9は物理、化学、地学、生物の各分野から2問ずつと,全学年の学習事項からバランスよく出題されていた。今年度は休校の配慮により,エネルギー資源などの出題範囲から除かれた単元があった。
 昨年の前期入試と比べ、作図の問いが1題増えて3題となった点が異なるが、文章を記述する問題,計算を要する問題はほぼ同数であった。
 難易度が高かったのは、大問9(2)と(4)。(2)は動滑車で引き上げた物体にはたらく浮力、(4)は力の分解。なお、大問2の(2)は,火山岩の中の斑晶のでき方を問うものであったが,問題文をよく読まずに一般的な火山岩のでき方と勘違いして得点できなかったケースもあったと思われる。

ページの先頭へ