
2014年度 中学入試動向分析 神奈川
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- 浅野
- 【動向分析】2月3日という入試日で栄光学園・聖光学院のトップ2校との併願者を大量に集めている学校で,東大合格者も例年30名前後出しています。今年の入試は応募者が1,936→1,863名と4%減,受験者では1,634→1,557名で5%減でした。合格者を625→610名と絞っていて倍率は前年と同じ2.6倍です。減っているのは中位以下のチャレンジ層で難易度には変化ありません。前年は繰り上げ合格が出ませんでしたが,今年は聖光学院の影響で若干名出ています。
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- 栄光学園
- 【動向分析】神奈川を代表する男子カトリック・ミッション校のひとつです。’14年は応募者が7%減少。校舎改築予定と前年の大学合格実績の影響か,校舎整備を年内に終える聖光学院に受験生が回ったと見られます。合格者は前年の入学者が増えたこともあり,7%絞られたため,倍率は前年並みで,難易度の変動もありません。追加合格は非公表ですが,例年10 ~ 30名程度のようです。校舎改築は’17年完成予定です。東大合格は52→67名と回復しています。
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- 神奈川学園
- 【動向分析】横浜駅から徒歩10分とアクセスが良く,県内では数少ない宗教色のない女子校です。「21世紀教育プラン」に基づく学校改革が成果を出して,大学合格実績が伸びてきて人気が上がり,応募総数は2012年に53%の大幅増となりましたが,前年は敬遠されて13%減。しかし今年は31%増の1,538名で過去最高となりました。4回すべての入試で応募者が増え,受験者層も上がり難易度も上昇。1日午後は特に厳しい入試でした。繰り上げ合格は出ていません。
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- 神奈川大学附属
- 【動向分析】’12年,’13年と連続で,ほとんどの日程で男女とも応募者が増加したことの反動か,男子はA16%,B16%,C18%,女子はA20%,B15%,C17%と,全日程で減少しました。それに対し合格者は,男子がA14%,B12%,女子はA5%,B14%と増加したため,AとBは男女とも実質倍率が下がりました。今年は追加合格者がいなかったため,Cの実質倍率は男女とも大幅に上がりました。東大合格者が3名出ていて,来春の応募が再び増える可能性があります。
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- 鎌倉学園
- 【動向分析】湘南地区ではライバルの逗子開成が注目を集める中で,鎌倉学園も好調な入試でした。前年は応募総数が23%減でしたが,今年の応募者は1次7%増,2次14%増,3次1%増,総数では1,293→1,390名と8%増,また受験者総数では965→1,079名で12%増と相当に回復しています。倍率は1次が2.9→3.1倍,2次は3.1→3.9倍と上昇,3次は3.5→3.8倍と上昇しましたが各回とも難易度は変わっていないようです。繰り上げは複数回受験者から16名出ています。
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- 鎌倉女学院
- 【動向分析】創立110年目の古都鎌倉の伝統校で,県内の名門女子校では珍しく宗教色のない学校です。神奈川女子御三家の定番の併願校で,3校の応募者が減っているのに連動して,応募者は1次が527→508名と4%減,2次は574→515名と10%減ですが,欠席者が少なかったので,受験者では1次が2名減,2次は4名減と微減です。倍率は1次が1.7倍でわずかに低下,2次は2.8→2.9倍とわずかにアップ。繰り上げが若干名出ました。難易度は1次・2次とも前年並みです。
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- 鎌倉女子大学
- 【動向分析】2科・面接の進学Sと特進5回を新設しました。今春,特進1期生の卒業でしたが,すでに大学実績を出している神奈川学園に流出したのか,特進ののべ応募者は5回を加えても前年並みの100名,受験者は63→51名でした。1回は全員合格で,合格者を絞り込んだ2・3回の倍率は,1.1→1.2倍,2.3→3.0倍に上昇。進学受験者は各回で前年を上回りましたが,1・2回の倍率はともに1.1倍と引き続き緩やかです。進学Sの合格はいませんでした。
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- カリタス女子
- 【動向分析】前年は応募者が36%も減りましたが,今年はほぼ前年並みで,応募総数が1%減,受験総数も1%増です。定員10名減の1回の応募者が3名増で,定員10名増の2回の応募者は25名減と学校の予想と異なりました。地域的には県内が1割近く増えていますが,増加傾向だった都内が減り,JR武蔵野線を使えば意外と近い埼玉も減少。複数回受験者が毎年増えていて,3回の合格者は半数近くがリベンジ組でした。難易度は各回とも前年並みでしよう。
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- 関東学院
- 【動向分析】丘のプロテスタントミッション系共学校です。進学校への転換を図っていて,併設大への推薦率は1割未満です。応募者は第一志望者中心の2月1日午前のAは5%増ですが,午後のBは5%減,3日のCは10%減,入試日を5日→7日と変えて山手学院と入試日が重複した二期は予想通り30%の大幅減ですが,実受験者は予想以上の120名でした。Bは合格者を242→176名と絞り込んで倍率が1.7→2.2倍と上昇し厳しい入試となっています。繰り上げは30名でした。
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- 関東学院六浦
- 【動向分析】午後に移動の2/2Bが2科のみ,午前になった2/3Cは2・4科選択になりました。第一志望の多いA-1ですが,前年の他大学合格実績の影響か,応募者・受験者ともに減少しました。合格者を同程度絞り込んだため,倍率に変動ありません。A-2も,同様の理由に加え,競合校が増えた影響もあるのか,女子を中心に応募者・受験者ともに若干減少しています。合格者が前年を上回ったため,倍率・難易度ともに若干下がっています。
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- 北鎌倉女子学園
- 【動向分析】国公立,私立難関校を中心にした大学実績の影響で競合する神奈川学園へ流出したためか,のべ応募者・受験者ともに減少しました。A・Bは,ともに4科入試を中心に受験者が減少し,合格者が同程度減ったため,倍率はほぼ前年並みに落ち着いています。4科総合Ⅰの受験者は8名(38→30名)減少し,不合格者が2名出て,倍率がわずかに上がっています。総合Ⅱは入試期間の短縮のためか欠席が多く,2名が受験し2名とも合格でした。
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- 公文国際学園
- 【動向分析】寮があるので全国から受験生が集まります。応募総数が2012年の28%増,2013年は16%増と増え続けていましたが,今年は倍率アップに対する敬遠と東大実績の低下,逗子開成との競合などにより,Aが28%減,Bは39%減,Cは41%減,総計では35%減で,倍率もAが2.1→1.6倍,Bは3.1→1.6倍,Cは8.4→2.8倍と低下。帰国生,地方受験生,公文の教室出身者など固定層が多いものの,難易度もやや低下したもようです。繰り上げ合格は出ませんでした。
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- 慶應義塾湘南藤沢
- 【動向分析】応募者の減少が続き,前年は手続き率低下で繰り上げが多くなったため2次試験の日程が短縮されました。一般の男子は373→351名で6%減,女子は340→304名で11%減です。1次合格者を絞り,倍率は2.0→1.9倍とわずかな低下にとどめました。日程短縮の効果か,2次試験の欠席者は52→39名と減って,2次倍率は前年と同じ1.8倍で,補欠繰り上げは男女合計で31→25名と6名減っています。帰国入試は応募者171名,合格者44名で繰り上げは9名でした。
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- 慶應義塾普通部
- 【動向分析】慶應系中学で唯一の男子校で,横浜市の学校ですが都内からの受験者が多く,在籍者の6割近くは都内生です。新校舎建設中で完成予定は2015年4月。2012年に応募者が100名以上減り,’13年も2%減でしたが広報活動を強化し,今年は574→596名と4%増,合格者は前年同数で,倍率が2.9→3.1倍に上昇。一時は減っていた上位層も戻って,緩和傾向が続いた難易度も下げ止まっています。繰り上げ候補が35名でしたが,繰り上げ人数は非公表です。
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- 相模女子大学
- 【動向分析】前年は特進コースなど進学への取り組みが評価されていたもようですが,今年は神奈川学園や公立一貫校人気などの影響か,応募者が11%減少しました。ただし受験者は後半に回復し,前年並みでした。1回は,受験者が16%減少したのに対して,合格者は20%減少となり,倍率がわずかに上がりました。2回は前年並みの受験者で,合格者が9名減ったため,倍率が若干上昇。選択科目では,2科受験は6%増え,4科受験は8%減っています。
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- サレジオ学院
- 【動向分析】栄光学園・聖光学院につぐカトリックの男子校です。Aは前年応募者が16%増の494名となり倍率も上昇して難化。その反動で今年は敬遠されて20%減の393名です。減ったのは主にチャレンジ層ですが,芝や逗子開成などに回った受験生も若干いたようです。倍率が2.5→2.0倍と下がり,難易度はボーダーあたりがやや緩和。Bも応募者が13%減の507名で,倍率は3.6→3.2倍と下がっていますが,難易度は変化なし。繰り上げが26名出ています。
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- 自修館中等教育学校
- 【動向分析】2/2午後を新設し,総応募者が31%増加しました。科目別では,4科受験が150→111名に27%減少し,2科受験が145→228名に57%増加しました。A1は受験者が10%増に対し,合格者を6%増にとどめ,倍率がわずかに上昇。A2は受験者が24%増に対し,合格者は11%増にとどめ,倍率が若干上昇しました。定員減のB1は,受験者は30%増えましたが,合格者を2名の増加にとどめ,倍率が上昇。新設のB2は,58名の受験者で29名が合格でした。
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- 湘南学園
- 【動向分析】前年に大学合格実績の伸長で応募者が1.7倍に増えましたが,倍率上昇に対する敬遠や昨春の大学合格実績の鈍化の影響か,のべ応募者が8%減りました。Aは,桐光や山手学院,聖園などへの流出があったのか,受験者が若干減りました。合格者が増えて,倍率が2.7→2倍に低下。Bも,女子を中心に,受験者が減少し,合格者が増えて,倍率が4.1→3.1倍に下がっています。Cの受験者も減少し,合格者も若干減少して,倍率が低下しています。
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- 湘南白百合学園
- 【動向分析】江の島を望む高台のカトリック・ミッション校で,併設小から約110名が内部進学してくるため,定員が70名の小規模募集校です。受験生の多くはフェリス女学院,横浜共立,横浜雙葉との併願者です。この3年間一般応募者が大きく上下していて,今年は286→220名と23%減ですが,減ったのはチャレンジ層だったようで,合格者の学力レベルは前年並みです。合格者を156→149名と絞っていますが,繰り上げ合格を前年より2名多い14名出しています。
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- 逗子開成
- 【動向分析】目の前が海という立地でヨット製作と帆走で有名な学校です。海の前だけに震災以来敬遠され応募者減少が続いていましたが,学校改革により前年は東大14名など大学合格実績が躍進し応募者が大幅増です。1次が18%増,2次は26%増,3次は46%増で,合計では30%増です。合格者を絞ったため倍率が1次が2.0→2.3倍,2次は3.3→4.4倍,3次は3.0→4.1倍とすべての回で上昇し,難易度も上がっています。繰り上げは3回の合計で27名出ています。
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- 聖光学院
- 【動向分析】栄光学園とならぶ神奈川男子トップ校で,ともにカトリックミッション校です。新校舎は教室棟がこの3月にすべて完成。2月2日の1回は応募者が11%増加し,倍率も2.8→3.1倍と上がってきて難易度はライバル栄光学園をやや上回っているようです。2回の応募者も7%増で,倍率も4.8→5.4倍と上昇。併願校は例年通り開成,麻布,駒場東邦,筑波大駒場,浅野です。開成の影響で繰り上げが増えています。今春の東大合格者が62→71名と増えています。
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- 聖セシリア女子
- 【動向分析】カトリックの精神に基づく教育を行っている女子校です。中学から105名と小規模な募集ですが,3回の入試を行っています。前年は応募者が微減,受験者は微増でしたが,今年は応募総数が13%減,受験総数は14%減となりました。合格者を絞りましたが,倍率は1次が3.1→2.9倍とやや下がり,午後入試の2次は1.9→2.4倍,3次は2.1→2.2倍と上がっています,併願者が多い2次は上位層が薄くなっています。難易度はほとんど変化ありません。
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- 清泉女学院
- 【動向分析】前年に鎌倉女学院・聖園との重複のため,受験者を減らしましたが,今年は鎌倉女学院との重複が解消し,早慶上智,MARCHなど難関大実績が好調なため,受験者の増加が期待されましたが,前年並みに落ち着きました。1期は,共学志向の影響か,受験者がやや減少し,合格者も若干の減少です。2期は,前年の倍率・難易度の低下への好感か,受験者が大幅に増加し,合格者はそれを上回る増加でした。ともに倍率がわずかに低下しています。
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- 聖ヨゼフ学園
- 【動向分析】カトリック系の,家庭的雰囲気を重視した小規模な女子校のため,就職に有利とされる理系や進学校を志向する受験生の敬遠が続いているのか,のべ応募者が74→74名と前年同数,受験者が43→39名と減少しました。A1の受験者は,定員がB方式と合算となり実質定員減となった影響か,前年より8名少ない10名で,合格者を2名減にとどめ,倍率が低下しています。前年合格者がいなかったA2は12名が受験し,9名が合格しています。
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- 洗足学園
- 【動向分析】1回は応募者9%減,合格者7%増で,倍率は下がりました。 2回目は応募者13%減,合格者3%減で,倍率は若干低下。3回目の応募者は前年並みでしたが,合格者は17%減で,倍率は上がりました。3年間の総受験者数は,1508→1359→1270名と減少していますが,要因はチャレンジ層の減少と思われ,難易度に変動はありません。東大合格者が0→4→6名と増えており,来春の入試も厳しそうです。追加合格者は一般26名,帰国11名でした。
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- 捜真女学校
- 【動向分析】2/1午前のSの定員を増やし,Aを2/1午後に移動し,Bと新設のCを2/3の午前・午後に実施しました。第一志望者を念頭にしたSは,GMARCHなどの難関私大合格実績は伸びているにもかかわらず,注目された神奈川学園の影響か,受験者が11%減少。合格者も同程度減ったため,倍率に変動ありません。手続き率は高いようです。Aは,定員減ながら,上位校の併願者が増えたもようで,受験者が58%増加し,合格者も同程度増えています。
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- 中央大学附属横浜
- 【動向分析】2012年に共学化,’13年に港北ニュータウンの新校地に移転し,今年から高校も共学化されました。共学初年度の応募者は122%増と爆発的な増加でしたが,前年は女子が4%増ながら男子は5%減となり男女計では1%減と沈静化しました。さらに大学の方針転換により付属色が強まり,進学校志向の受験生が減って,今年の応募者は男子が13%減,女子は6%減となり,合計では10%減です。合格者を同程度絞っているため倍率・難易度は前年並みでした。
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- 鶴見大学附属
- 【動向分析】前年は同じ共学の中大横浜や湘南学園の応募者急増のあおりで応募総数が13 % 減となりましたが, 今年も引き続き912→860名と6%減です。合格者数を抑え繰り上げも出さず,ほぼ前年並みの難易度を維持していますが,入学者が10名減ってしまいました。併願者の多いのはやはり共学校で,中大横浜,日大,関東学院などです。手続き締切を2月10日に伸ばし,2月10日合格発表の横浜市立南高附,川崎市立川崎高附との併願者が狙い通り増えています。
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- 桐蔭学園
- 【動向分析】①~③すべての回で特別奨学生を選抜し,①②ABの入学手続き締め切りを延長しましたが,普通コースの定員減もあり,前年並みの総応募者でした。前年同数の受験者だった①男子は,合格者を増やし,倍率が低下。①理数は,前年の高倍率の影響か,受験者が減少しました。合格者も同程度減らしたため,倍率・難易度ともに変動ありません。定員減となった女子①普通は受験者が大幅に減っています。合格者を絞り込んだため,倍率は上昇しました。
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- 桐蔭学園中等教育学校
- 【動向分析】東大9→13名など難関大実績の回復や説明会で合格者を増やすと告知した影響か,のべ応募者が若干増えました。ただ,前年に高倍率だった①の受験者はわずかに減少しましたが,合格者を絞ったため,倍率が7倍を超えました。②Aは,受験者が若干増え,合格者も増えました。Bも受験者がわずかに増え,合格者も同程度増えています。ともに倍率の変動はありません。③は,受験者の減少以上に合格者が絞り込まれ,倍率は4倍を超えました。
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- 東海大学付属相模
- 【動向分析】東海学園の中高大10年一貫教育を強調している学校のため,受験者が限られてきているようです。Aの応募者は,自修館や藤嶺藤沢などへの上位層の流出のためか,男子を中心に265→217名に減少。受験者も249→203名に減少しています。合格者は男子が若干絞り込まれ,164→160名で倍率が低下しました。Bの応募者も325→255名に減少し,受験者は自校・他校合格の欠席が多く,半減。合格者は前年同数で,倍率・難易度ともに低下しています。
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- 桐光学園
- 【動向分析】前年は応総者9%減,受験者17%減と低迷した入試でしたが,今年は3回の入試で男女とも増えて,応募総数が1,343→1,657名と23%増,受験総数では741→964名と30%増で,一昨年の水準も上回る回復です。倍率も1回の男子1.8→2.1倍,女子1.4→1.5倍,2回の男子1.7→2.0倍,女子1.3→1.5倍,3回の男子1.6→2.2倍,女子1.4→1.7倍とすべての回で男女とも上昇しています。倍率上昇で合格者の分布の下位がきれて難易度が各回とも上がっています。
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- 藤嶺学園藤沢
- 【動向分析】前年は応募総数が943→579名と39%の大幅減となりましたが,今年は579→647名と12%増で,やや回復しました。しかし併願者の手続き率が下がり,追加合格を6名出しましたが,入学者は前年並みの111名となり,2年連続で定員を満たせませんでした。1回以外の入試の難易度は,ボーダーあたりで緩和しているようです。併願校は男子校では逗子開成が減って鎌倉学園が増え,共学校では関東学院,湘南学園,山手学院,日大藤沢などが多いようです。
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- 日本女子大学附属
- 【動向分析】’12年入試では震災の影響で,応募者数が大きく減りましたが,’13年からは2年連続の増加で,今年は1回が215→230名と7%増でした。2回は応募者364名,受験者206名とともに前年同数でした。1回の合格点が114→130点(200点満点)と上がっていますが,出題で基本問題が増えたためで,受験者のレベルなどは変わっていません。倍率は1回が1.9倍で変わらず,2回は繰り上げが減って2.8→3.0倍とわずかに上昇。繰り上げは合計23名でした。
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- 日本大学
- 【動向分析】午後入試の導入で一時応募者が急増しましたが,ここ数年応募者の減少が続いていて,前年は男女とも減りました。今年は応募総数で女子は3%の微増ですが,男子は1,338→1,151名と14%の大きな減少です。合否判定は男女合同で倍率は3回とも下がり,特にBは4.3→2.9倍,Cは5.4→4.0倍と低下し難易度が緩和しています。応募者減少の要因は中大横浜の移転と共学化,法政第二の新校舎建設・共学化など周辺の動向によるところが大きそうです。
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- 日本大学藤沢
- 【動向分析】経済状況を背景にした公立志向や,前年にやや下がったものの3倍前後の倍率へのチャレンジ層の敬遠があったのか,のべ応募者が前年に引き続いて減少しています。1回は,受験者が23%(316→243名)減少し,合格者は7% (118→126名)増えたため,倍率が2.7→1.9倍へ低下。2回は,受験者が12% (292→258名)減少し,合格者を3名の減少(88→85名)にとどめたため,倍率が3.3→3倍へ若干低下しています。来春,中高一貫1期生が卒業します。
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- フェリス女学院
- 【動向分析】都内女子御三家と並ぶ難関校のひとつです。’14年は応募者が15%減少。前年倍率上昇への敬遠に加え,定員増の?友にも回ったようです。また,歴史分野の過去問の一部がメディアで問題視された影響もあったもよう。1クラスの人数を47→46名に削減するため,例年200名と一定していた正規合格者を192名としましたが,4%の削減にとどまり,倍率が若干低下。難易度もわずかに下がりました。追加合格が出ていますが,人数は非公表です。
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- 武相
- 【動向分析】通常の入試を3回と3年間全額免除の特待生を選抜する全特入試を2回の計5回の入試を行っています。応募者の減少に歯止めがかからず,応募総数がこの3年間で263→195→128名と推移しており,前年の26%減に続き,今年は34%減でした。受験者総数は94→58名と38%減で,合格者総数を71→41名と42%減としたため,5回の入試の平均倍率は1.3→1.4倍とわずかに上昇していますが,難易度は変わっていません。繰り上げ合格は出していません。
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- 法政大学第二
- 【動向分析】2016年の共学化に向けて建設中の新校舎での授業が今年から開始されます。付属校の良さを生かし高大連携や再開発がすすむ武蔵小杉のスポーツ・文化の新たな拠点づくりという改革が支持され応募者は1回が12%増,2回は17%増,倍率は1回が3.1→3.4倍,2回は3.6→4.1倍に上昇。併願校も逗子開成や鎌倉学園などの進学校が増えました。地域別では,横浜の青葉区,都筑区,港北区のほか,都内城南地区や練馬区,また千葉方面が増えています。
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- 聖園女学院
- 【動向分析】清泉・湘南白百合などのミッション校と競合しながらも前年を上回る応募者・受験者を集めました。森村・山手など共学校の併願受験が増えたもようです。1次は定員が35→30名に減少したにもかかわらず,受験者・合格者ともに前年同数のため倍率・難易度ともに変動ありません。2次の受験者もほぼ前年と同数で,合格者が若干増えたため,倍率がわずかに低下。定員を増やした3次は,受験者が増えましたが,倍率に変動ありません。
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- 森村学園
- 【動向分析】この2年間応募者減が続きましたが,今年は難関大実績の伸びやグローバル社会に対応する言語技術教育が浸透したのか増加に転じました。1回が29%増,2回は2%増,3回は10%増,3回合計は679→755名で11%増で,男女別では男子で12%増,女子11%増です。倍率は1回が2.2→2.6倍,2回は2.8→2.9倍,3回は3.0→4.6倍と3回とも上がっていますが,難易度はほとんど変わっていないようです。なお今年は繰り上げ合格がありませんでした。
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- 山手学院
- 【動向分析】前年の応募総数は女子が一昨年並みで,男子が19%減でしたが,今年は男子20%増,女子14%減と男女で応募動向に差が出ています。男子の増加は逗子開成をはじめ男子の動きが活発化して併願受験者が増えたため,逆に女子の減少は県内の上位女子校のほとんどが応募者を減らし,併願者が減ったためと考えられます。男女合わせた応募総数では1,972→2,061名と5%増で,全体としては前年並みの入試状況です。追加合格はAで10名,Bで2名でした。
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- 横須賀学院
- 【動向分析】青山学院大への推薦枠の拡充と,推薦対象者を’16年度から中高一貫生のみに限ることが発表された影響か,のべ応募者が増加しました。定員を5名増やした1次の受験者は,42%の大幅な増加で,合格者を同程度増やしたため,倍率はほぼ前年並みでした。併願受験の多い2次の受験者は,67%の大幅な増加で,合格者の増加幅を上回り,倍率がわずかに上昇しました。ただ,いずれも合格最低点が下がっており,難易度が下がっているようです。
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- 横浜
- 【動向分析】2/3午前に3次Aを新設し,2次を午後へ移動し,各回で特待選抜を実施。2/4午後を廃止しました。本来第一志望者が多い1次Aですが,共学志向を反映してか,受験者が20%減少しました。合格者を大幅に絞り込み,倍率がやや上昇。ボーダーラインは下がっています。併願者の多い1次Bは,受験者・合格者ともに前年並みで,倍率には変動ありません。定員増の2次は受験者が24%増加,合格者も16→21名に増やし,倍率がわずかに低下しました。
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- 横浜英和女学院
- 【動向分析】蒔田の丘の上のプロテスタントミッション校で,2013年に新校舎が完成。’12年に応募者が9%減,’13年も10%減と減少しましたが,今年は2月1日に午前入試を新設,Bを午後に変えDを廃止。その結果応募総数では576→597名と4%増ですが,第一志望者の多い2月1日のA1・A2の合計は221名で前年のAを95名上回り,Bも108→184名と急増し上位校との併願も増加。入学者数が増え,レベルもやや上昇しているようです。追加合格は18名でした。
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- 横浜共立学園
- 【動向分析】創立143年目を迎えた山手の丘のプロテスタント系ミッション校です。山手の他の2校同様に応募者が減りました。Aは10%減で合格者は前年とほぼ同数で倍率は2.1→1.9倍と低下。前年は日曜日を避けてBの入試日が2月4日でしたが今年は3日に戻って,応募者が711名→468名と大きく減少。通常は3日で500名台ですから減少傾向は否めません。難易度はA,Bともにやや緩和しています。来年は2月1日が日曜日のため山手のトップ3校は2日に移動します。
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- 横浜女学院
- 【動向分析】2月1日午前のAの応募者が微増だった以外は応募者が大きく減って,帰国入試を含め総数で1,543→1,199名と22%減です。1日午後のBが併願者の多い近隣の3校の応募者減に連動して減るのは当然ですが,2日午後のCも417→289名と31%の大幅減です。受験総数では994→831名と16%減で,合格総数を20%減と絞ったため,平均倍率は1.7→1.8倍とわずかに上昇。入試状況が緩和した上位校が多かったのか,手続き率が下がり1クラス減となりました。
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- 横浜翠陵
- 【動向分析】共学化して4年目です。初年度は応募者が増加しましたが,2年目は総数で7%減,前年は男子が15%減,女子は21%減と大幅に減少,今年も前年に続き男子が37%減,女子は43%減で,総数では823→493名と40%減です。合格者数を抑えて,5回の入試の平均倍率は1.2→1.3倍とわずかに上がっていますが,すべての回で難易度が緩和しています。繰り上げは4回・5回で計3名でした。高校の共学1期生が卒業して大学合格実績が大きく伸びています。
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- 横浜隼人
- 【動向分析】地元を中心に合否判定が厳しいという印象が広まったようで,女子を中心に出願前の絞り込みが行なわれたようです。この3年間の総受験者は,男子が210→116→120名と前年大きく減少したあと今年は横ばいで,女子は65→51→35名と減少が続いています。実質倍率は2.1→1.3→1.2倍で推移しています。第一志望者は増えているようですが,延納措置の利用者や辞退者も多く,受験者・合格者の公立への流出が続いているようです。
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- 横浜富士見丘学園中等教育学校
- 【動向分析】私立女子校では全国で唯一の中等教育学校です。前年に中等教育学校1期生が卒業し大学合格実績を大きく伸ばしましたが,ここ数年続いている応募者減をとどめることができず,今年は総数で34%減です。受験生のエリアが地元の横浜市旭区や大和市周辺になって,横浜駅で相鉄線に乗り換えて来る受験生は減っているようです。合格者を絞っているので倍率が上がっている回もありますが,難易度はどの回もやや緩和。繰り上げ合格は1名でした。
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- 横浜雙葉
- 【動向分析】応募者,受験者とも4年連続の減少です。前年と比べ,応募者は10%,受験者は11%減少しましたが,合格者は1%減にとどまり,実質倍率は若干下がりました。帰国生は,応募者7名,受験者は日本人学校出身4名とそれ以外1名の合計5名,合格者は12年と同数の4名でした。追加合格者は非公表ですが,帰国生を除く正規合格者は98名,入学予定者は107名なので,今年は5名以上出ています。1月の面接は保護者同伴で,合否判定では参考程度です。
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