
2014年度 中学入試動向分析 埼玉
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- 浦和明の星女子
- 【動向分析】県内唯一のカトリックミッション校で,桜蔭,女子学院,豊島岡女子など都内難関校との併願受験者が多い県内トップの女子校です。栄東と開智が大量の受験生を集めている影響が多少あるのか,1回の応募者,受験者とも2%減で,倍率は1.9→1.8倍とわずかに低下。2回は応募者が7%増,受験者では2%増で,合格者をやや絞って倍率が4.9→5.6倍と上昇。繰り上げ合格は35→24名と減っています。難易度は1・2回とも前年並みでしょう。
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- 浦和実業学園
- 【動向分析】1回午後のA特待が,前年の合格者増の反動で難化するのではという予想に加え,受験者の半数を占める都内生の出願回数の減少や春日部共栄の新コースの影響か,のべ応募者が25%減少しました。1回午前は受験者が31%減少し,合格者はスライド合格を含め18%の減少で,倍率が低下しています。A特待合格は12→31名でした。午後の受験者も34%大きく減少し,倍率が下がっています。A特待は予想通り難化し,合格者は70→11名に絞られました。
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- 大妻嵐山
- 【動向分析】理数アドバンスをスーパーアドバンス(SA)に変更し,奨学生入試も新設。セレクトは応募者・受験者・合格者いずれもほぼ前年同数で倍率に変動はありません。SA奨学生は,定員減のため応募者が減少しましたが,桜蔭・豊島岡など都内上位校の併願者もいたもようです。合格者を絞り込み,倍率は2.6倍です。全体的には都内・県外の受験者は減少傾向で,地元の受験者が増えているようです。来年も1月入試の前倒しを検討しています。
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- 大宮開成
- 【動向分析】前年の英数特科②を特待選抜に変更。特進3回合格で英数特科合格は変わりません。英数特科①は女子を中心に受験者が増えました。スライド合格を含めた合格者も増えて,倍率に変動ありません。正規合格が45→65名に増えています。1回特進は,受験者が若干減りましたが,合格者が増え,倍率・難易度ともに若干低下。特待選抜は,スライド合格もあり,英数特科時に比べ受験者が21%増加しました。倍率はスライド合格を含め,1.4倍でした。
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- 開智
- 【動向分析】先端Aの入試日を栄東Aにぶつけた結果,応募者は899→701名と22%減で,合格者を増やし倍率は2.5→1.8倍に低下。特に男子の応募者は栄東が29%増に対し開智は29%減です。先端Bも応募者が1,100→860名で22%減ですが,先端合格者を307→252名と絞り倍率は前年と同じ2.4倍でした。なお先端Bでは180名が一貫クラスへスライド合格しました。一貫の1回・2回も応募者が減っていますが,合格者を同程度絞り倍率は前年並みでした。
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- 開智未来
- 【動向分析】未来選抜①②と特別選抜①②に名称変更し,各回でT未来(特待)を選抜します。未来②以降は,未来・開智両クラスの合格者も選抜しました。開智との併願者は,プラス1万円ですべての受験が可能という特典もあり,総応募者は1,386名でした。春日部共栄の入試改革などの影響か,6%減少しています。未来①は,279名が受験し,特待合格が48名,未来クラスの合格が61名でした。未来②は,257名が受験し,特待37名,未来58名,開智28名でした。
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- 春日部共栄
- 【動向分析】東大など難関大合格と将来国際的に活躍できる人材の育成を目標にGE(グローバル・エリート)クラスを新設。定員は32名で,総定員が120→160名になりました。GEの応募者・受験者は1回364名・347名,2回353名・174名,3回402名・169名,2月の4回は324名・47名でした。倍率は1.6倍,2.6倍,2.7倍,1.2倍です。GSは,スライド合格のあるGEに回ったもようで受験者が減少。入試全体の受験者は797→1,157名と45%の大幅増加となりました。
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- 国際学院
- 【動向分析】開校2年目の入試は,1/10以外の午後入試を廃止し,①~④回を交通の便などから,大宮の短大で実施しました。1/10は午前・午後の合計定員が20→40名に倍増したため,受験者が午前の①で10名増加,午後の②で5名増加。合格者が4名増えた①では倍率が上昇,②は全員合格でした。③は4教科複合記述式に変更したため,県立との併願が増えましたが,定員減だったため,受験者は前年並み,合格者が5名減少し,倍率が上昇しています。
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- 埼玉栄
- 【動向分析】栄東Aの受験者は5,000円の受験料で難関Ⅰを受験できる優遇制度の影響で,Ⅰの受験者は41%の大幅増となり,376名が受験しました。受験者のレベルが高く,正規合格者も同程度増えて289名となり,倍率には変動はありません。Ⅱも受験者,合格者ともに大幅に増えて,倍率は1.3倍のままです。非公表ですが,特待合格が増えているようです。定員を増やした①は,受験者,合格者,倍率すべてほぼ前年入試と同じ結果でした。
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- 埼玉平成
- 【動向分析】前年,応募者・受験者が大幅減少となったため,今回は受験機会を増やし,A進学は1回午後と英語1科入試2回を新設,S選抜はA進学と平行して4回実施になりました。しかし,機会が増え,かえって併願校内での優先順位が下がったのか,のべ応募者566→456名,受験者392→313名と引き続き減少。1回倍率はA進学が午前1.1倍,午後1.1倍,S選抜が1倍と1.2倍でした。2回以降は,すべて小規模な入試で,ほぼ全員が合格です。
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- 栄東
- 【動向分析】応募総数が11,022名という大規模入試です。Aは定員を40名増員し東大クラスの合格も出すことにし,受験者は28%増の5,051名です。合格者は東大クラス2,473名,難関大クラス1,578名,合計4,051名です。東大Ⅰは応募者8%増で,合格者を絞り倍率,難易度とも上昇。Bは応募者21%増で,合格者を31%減とし,倍率が2.4→3.9倍と厳しい入試になっています。定員が4分の1になった東大Ⅱは応募者減ですが倍率は変わっていません。
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- 狭山高等学校付属
- 【動向分析】国立難関大の実績への好感か,開校2年目の入試は前年を上回る総応募者(608→620名)でした。前年は男女比は半々でしたが,今年は女子の比率が高まっています。男女関係なく高得点順に並べて合否判定するため,総合格の男女比も1:1.4で女子が多くなっています。1回の受験者はほぼ前年並みで,第一志望を考慮して,合格者が若干増えたため,倍率がやや低下。2回の受験者は22%減で,倍率はわずかに下がっています。補欠合格が出ています。
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- 淑徳与野
- 【動向分析】引き続き好調な大学合格実績に加え,高校が来春隣接地に移転することへの好感か,1回の応募者はやや増えて,1,027名になり,受験者も1,002名でした。合格者を同程度増やし,倍率に変動はありません。手続き率が低下していることから東京や神奈川の上位生を含めた併願者が増えていたようです。2回は,浦和明の星との競合や前年の難易度上昇の影響か,受験者が減少。補欠繰上げ32名を含む倍率は2.3倍で,前年の3.3倍より低下しました。
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- 城西川越
- 【動向分析】進学志向の高まりに対応して2回の特選入試を新設し,2月入試を廃止して1月中に全入試を実施しました。特選1回は,197名が受験し,特選合格は82名で倍率は2.4倍。2回は197名が受験し,2.5倍の倍率でした。一般へのスライド合格を含んだ倍率は1.2,1.5倍になっています。一般の1~3回は,受験者が各回とも大幅に減少して,倍率は1・2回で若干の,3回で大幅な低下となりました。スライド合格のある特選に移ったようです。
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- 昌平
- 【動向分析】2年目のSSは,400点満点となり難易度がアップ。一般へのスライド合格がなく,前年が高倍率だったためか,出願を期待していた上位層や都内からの「お試し受験」が減り,受験者が半減しました。合格者は2名減少し,倍率は低下したものの5倍でした。一般は,春日部共栄,開智未来の募集人数増加の影響か,①の受験者が前年に引き続き減少。合格者も同程度減って,倍率に変動はありません。②も女子を中心に受験者が減っています。
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- 城北埼玉
- 【動向分析】城北の姉妹校で例年併願者も4割前後います。1回の応募者は1,026→825→767名とこの2年間で大きく減少。前年は立教新座の大量繰上げの影響で定員割れだったので,合格者を468→561名と増やしたため,倍率が1.7→1.3倍と低下して入試状況が相当に緩和しました。2回は受験者微減で合格者を17%増とし,倍率が1.4→1.2倍に低下。3回は欠席が多く受験者は32%減ですが合格者を絞って倍率は前年並みでした。東大合格者が0→2→3名と増加。
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- 西武学園文理
- 【動向分析】不透明な経済事情を背景に上位クラス志向が一段と高まり,応募者や再受験者が,特待選考や,一貫へのスライド合格のある特選へと流れている状況が続いています。1回特選は,受験者・合格者ともに10%程度増え,倍率に変動はありません。1回一貫は,受験者・合格者ともに13%減少し,倍率は前年並みでした。一貫から特選への受験生の動きに応えて,4回を特選に変更しました。その結果,応募者は減少しましたが,受験者は大幅増でした。
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- 西武台新座
- 【動向分析】3年目の入試は,3回目の特進・特進選抜に代えて,1/11に特待ABと特選を選抜する特待を,1/26にチャレンジ入試を新設しました。前年は総受験者数が男女ほぼ同数でしたが,今年の総受験者数は男子の16%増に対し,女子は14%減という男女で異なる動きとなりました。女子は西武文理や埼玉栄などへの流出があったのかもしれません。1回特選も,女子の減少によって,受験者が若干減少。特選合格が53名で,特進へのスライド合格は11名です。
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- 聖望学園
- 【動向分析】「お試し受験」と都内女子の併願者の減少や狭山ヶ丘や西武台新座などの影響は続いているもようで,のべ応募者がやや減少しています。すべての回で特奨入試を実施するように変更しましたが,スライド合格があるため一般からの流出も見られます。専願特奨は4→11名に受験者が増え,特奨合格は1名,スライド合格が9名です。専願の受験者は,男子の増加で40→45名に若干増えていますが,合格者が28→35名に増え,倍率は低下しています。
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- 東京成徳大学深谷
- 【動向分析】開校2年目の入試も,引き続き小規模な入試でした。定員70名で5回の入試回数は変わらず,応募者は195→134名へ,受験者は117→87名へ大幅に減少。中心部から離れた立地のため,深谷市や本庄市など地元周辺の受験生が多く,近隣の本庄東高附や大妻嵐山など大学合格実績や学校改革で注目されている学校の影響を受けているもようです。1回の受験者は,47→34名と大幅に減少,合格者をほぼ半減に絞り込み,倍率が1.2→1.6倍に上昇しました。
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- 東京農業大学第三
- 【動向分析】1/10に,理科の基礎と応用で受験できる総合理科を新設し,1月下旬の④は廃止しました。総合理科は58名が受験し,合格者は32名で,倍率は1.8倍でした。②は,新設の城西川越特選①への流出があったのか,男子の受験者が大幅に減りました。合格者も減少し,倍率はわずかに低下しています。③は受験者・合格者ともに30%弱の減少で,倍率に変動はありません。総受験者は男子が30%減でしたが,女子はほぼ同数の207名(-1%)でした。
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- 獨協埼玉
- 【動向分析】前年は応募者が3回の入試で男女ともに減りましたが,今年は男女で応募動向が大きく異なり,3回合計で男子は7%減少したのに対し,女子は10%増加しています。男女計では1%増加しました。合否判定は男女別で,今年は女子が難化して1回,2回は女子の方の合格最低点がわずかに高くなっています。女子には安定した人気がありますが,男子は前年春の大学合格実績の影響か,成城など都内の男子校に回った受験生が多かった可能性があります。
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- 武南
- 【動向分析】開校2年目の入試です。今年は1回減って4回入試になったため,応募者総数で820→735名と10%減ですが,受験者総数では588→547名と7%減で,難易度は前年並みだったようです。初年度も都内生の受験が多かったのですが,今年は更に都内生が若干増えて,埼玉が6割,東京が4割弱となりました。県内では川口,戸田,さいたま市が多く,都内では北区,足立区,葛飾区,台東区の他,品川区,大田区など京浜東北線沿線が多かったようです。
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- 星野学園
- 【動向分析】理数選抜を3回に増やし,1回は算国理の3科目入試として1/10午後に移動しました。理数1回は,受験者が前年の減少の反動か,大幅に増加して一昨年並みに回復しました。正規合格者の倍率は4.3→3倍に,進学へのスライド合格を含めた倍率は1.9→1.8倍になっています。新設の理数2回は,154名が受験し,正規合格の倍率は3.5倍,スライド合格を含めると1.4倍です。理数選抜への流出のためか,進学1回の受験者は大幅に減少しています。
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- 本庄東高等学校附属
- 【動向分析】一貫1期生の大学実績が良好で,’13年の応募者が大幅に増加し1クラス増設した入学者でしたが,’13年の大学実績も東大1名,一橋大1名など引き続き好調で,のべ応募者は前年を上回っています。1回は女子を中心に受験者が13%増えました。手続き率を考慮して,合格者を7%増にとどめ,倍率はわずかに上昇。2回の受験者はほぼ前年並みで,合格者がやや減少し,倍率が若干の上昇です。3回は受験者は20%増え,合格者は14%の増加でした。
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- 立教新座
- 【動向分析】東京に隣接し,1月の1回入試は東京・神奈川の受験生が7割前後をしめています。1回は2013年に応募者が19%減の1,580名となりましたが,今年は1,520名と微減です。東京,神奈川の学校との併願者が多いため,定員は100名ですが,合格を725名出し,さらに補欠候補102名全員を繰り上げました。実質倍率は前年と同じ1.8倍です。2回は応募者微減,受験者微増で合格者50名,繰り上げ36名は前年とほぼ同数となり,実質倍率も前年と同じ2.4倍です。
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