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令和3年度 都立高等学校入学者選抜 学力検査問題 【講評】

2021/02/23

《国語》
 出題形式に大きな変化はなく例年通り。今年も漢字と作文以外に記述問題は出題されなかった。平均点が81点だった昨年と比較すると、どの大問でも迷いやすい選択肢が増えたため難度は上昇した。平均点は70点を下回ると思われる。
3の文学的文章では、高校生の主人公と染色職人の祖父のやり取りが描かれたもの。思春期の少年少女が成長する物語は都立の定番。生徒の苦戦が予想される問題は、祖父が言葉に詰まった理由を問うもの(問3)、目の前にある大量のノートを見つめている主人公の心情を選ぶもの(問4)。「言葉に詰まった」や「見つめている」といった傍線部だけを根拠に安易に答えを選んでは、感覚のズレや思い込みを誘導する選択肢に引っかかってしまう。丁寧に場面を把握して、登場人物の葛藤や決意を正しく読み取りたい。
4の説明的文章は、建築物に感じる懐かしさをテーマに、懐かしさは誇りであり、自分を肯定する前向きな感情であると述べたもの。
問5の作文では「自分の『記憶の拠り所』」となるものというテーマであったが、漠然と自分の思い出を書かないように注意が必要だ。今でも自分を支えてくれるような記憶を呼び起こす物、建築物を具体的に例示したい。
5〔問3〕原文からの抜きだしは、通釈と古文を比較して丁寧に読み進めよう。

《数学》
問題の構成は例年通り。
1は,計算や作図などの小問集,2は,文字式の計算と文字を使った証明,3は座標平面上の図形,4は平面図形と証明,5は空間図形 の5題。
難易度もほぼ例年と同じだが、4
の証明は、これまで相似か合同がほとんどだったのに対し、今年は二等辺三角形であることの証明が出題されるなど、傾向に少し変化がみられた。 また、5の空間図形は例年難易度が高いことが多いが、今年はコロナによる休校で、三平方の定理が試験範囲から外れたためで少し易化した。
  都立入試の特徴的な問題は2。「生徒が作った問題」とそれを応用させた「先生が作った問題」という形で出題される。「生徒が作った問題」をヒントに,「先生が作った問題」に対応する思考力が問われ、ここで苦戦する受験生は多く今年も同様の傾向が見られた。過去問をたくさん解き,対策をしっかり立てておくことが受験生には必要である。

《英語》
1は例年通り,選択肢4題,記述1題。記述は放送された英文の所有格をふさわしい形にする必要があり、慣れていなければ失点しやすい。
2は,図表を使った短い対話文とEメールの穴埋め英作文。対話文は直前だけを読んで答えを導こうとすると誤答になりやすいため、全文に注意を払う必要がある。英作文は「人にした何か良いこと」を書く。文中にある現在完了形を無理に使おうとせず、過去形で書けばよい。
3は対話文。例年通り約500語。指示語の内容を問うものが多く、そのほとんどが直前に答え、ヒントがあり、難しくはない。手が出しやすい問題が多いだけに3で時間を書けてしまい、4で時間不足になった生徒もいるのでないか。英文のレベルは例年とあまり変わらないが話題が言語に関するもので抽象的なため、文意を取るのに苦労しただろう。
4は物語文読解。展開を追うために指示語の内容を押さえつつ、設問の本文における該当箇所を無駄なく見つけていければ正解できる。問2の並び替えは特に記憶に頼って答えるのは難しい。普段から本文にマーキングしながら読む癖が必要となる。

《社会》
例年通り、大問6題で小問が20問。マークシート式の問題が18問、論述式の問題が2問であったことも昨年同様である。マークシート式の問題では、単純な選択問題が昨年からさらに減少し、完答が求められる問題が10問にまで増加したため難易度が高くなっている。また、歴史の問題が増加し、公民の問題が減少した。1の地理1問、歴史1問、公民1問が、地理1問、歴史2問、公民1問となり、5の公民4問が3問に減少した。これは、中学校の休校に配慮した出題範囲の縮小に、公民の分野が含まれていた影響だと思われる。
各大問とも地理・歴史・公民の幅広い知識が求められていることは変わらない。世界地図や日本地図から、主要な国や都道府県名を特定できることが望ましく、その上で、その地域の産業や歴史、政治的・経済的特徴を理解する学習が求められている。特に、地形図や雨温図の読み取り、歴史上の重要事項の時代や年号の記憶、論述式の書き方は、必ず訓練しておく必要がある。
 6の問2は、歴史や特徴を記した文章から国や都市を特定し、世界地図の中に記された都市との整合性を考えさせる問題。まず世界の主要国の位置を理解していることが前提で国境線がなくても特定できる知識が必要。さらに主要国(都市)を特定するための「地理」や「歴史」の理解度も問われている。一面的な理解ではなく多面的な理解が求められているため、学習の際にも幅広く知識を得ていくことが重要である。

《理科》
 問題数・難易度ともに例年並みだが、完答問題が昨年の4問から11問に増えた。またグラフ作成の問題はなく、記述の問題は1問であった。平均点は、完答問題の増加のため、難化した昨年の53.4点と同程度かそれを下回る可能性がある。
大問1,2は小問集合で難易度は例年並みだが、計算して答えを出す問題が4問あり公式の活用が求められた。大問3は天気に関する問題。〔問4〕は季節ごとの典型的な気圧配置の理解が必要である。大問4は植物に関する問題。〔問2〕〔問3〕では実験、観察の意図や目的を考える設問であった、大問5は物質の分解の問題。〔問4〕は〔問3〕で選んだグラフを使って過不足なく反応する量を求めて解かなければならなかった。大問6は電流と磁界に関する問題。〔問4〕モーターの仕組みとフレミングの左手の法則の活用が試された。ここ数年電流と運動の出題が交互に続いており、今年は運動とエネルギーが出る可能性が高かったが、休校による措置が影響した。

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