
市進教育本部による講評
- 令和8年度 千葉県公立高校入試 【英語講評】
- 問題の構成および設問数は、前年までを踏襲しているが、記述形式の問題が大問6の英作文1題のみになった。難易度は、記述問題が減ったこと、選択問題も紛らわしい選択肢が少なかったことから、昨年度よりも易しくなっている。
リスニングは大問4題で、大問1の放送が1回のみになったのが大きな変更点。しかし、出題形式・内容は例年どおりで、難易度もさほど高くなく、正答率が大幅に下がることはないと思われる。大問2~4は昨年度までと同様、2回放送で、難易度も昨年度並み。聞こえてくる内容を理解し、それを別の表現で言いかえた選択肢を的確に選ぶ力が求められる。
大問5は、昨年度までの5題構成から3題構成になり、記述形式の語形変化の問題が出題されず、整序英作文3題のみになった。整序英作文は3題とも基本的な文法の定着度を測るものであり、難易度は昨年度より下がった。
大問6は、昨年度の2コマずつの2つの異なる場面のイラストについて2カ所の空所を埋める、配点各4点、計8点の英作文から、配点12点、20~30語程度で書くという、まったく異なる形式の出題になった。何を書くべきか迷う上に、語数が増えた分、文法的なミスも出やすくなり、難易度は高くなった。
大問7は、スピーチを題材にした問題、チラシを題材にした問題という構成は変わらないが、こちらも単語記述の問題はなく、すべて記号選択の形式になった。また、一部の問題の、設問の問題文も英語で書かれるようになったのが変更点。紛らわしい選択肢が少なく、難易度はやや易化したと思われる。
大問8も、スピーチとイラスト、スピーチを聞いた生徒の対話という出題形式は変わらないが、記述問題がなくなった。対話しながら見ているイラストを見た順番に答える問題では、「同じ符号を2回使ってもよい」という新しい形式の出題があったが、昨年度までの記述よりは簡単であり、難易度はやや易化した。
大問9は、対話文のふさわしいセリフを選ぶ問題。内容、形式、配点、難易度、すべて例年どおり。
- 令和8年度 千葉県公立高校入試 【国語講評】
- 内容・形式ともに平年通りだが、聞き取り問題と論説文の難度が上がった。
一、聞き取り問題は、デジタルデトックスに関する会話であるが、会話内容をそのまま答えるだけでなく、内容を一般化させたり、逆に具体化させたりする必要があり、一段上の聞き取りと理解力が求められた。
二・三、漢字では読み「賄う」、書きは千葉県の定番の四字熟語「花鳥(風月)」が難。
四 論説文は、写真を撮るだけでなく、プリントして丁寧に見ることの意義を分析した内容。
文章の難度が高く、設問の選択肢も慎重な吟味を要するものとなっている。空欄にあてはめる記述問題もまとめにくい。
五、小説文は生け花大会に向けて高校生の二人が対策を話している場面。テンポ良い会話の中で主人公の心情の変化を追う問題。
六、古文は徒然草からの出題。感想を話し合う場面をヒントに読解を進める点などは例年通りである。
七、二百字作文は、新しいものと馴染みのあるもののどちらを大切にしたいか、自身の体験を織り交ぜてまとめる形であった。
- 令和8年度 千葉県公立高校入試 【数学講評】
- 問題構成は、昨年度と同様の大問4問構成。難問と基本問題に二極化し、平均点は若干下がると予想される。
大問1は小問集合。思考力、読解力を求められる問題が目立った。(4)のデータの分析は、2つの表を比較しながらデータを読み取る力が、(5)の確率は、ルールをしっかり読み込む力が必要で、かなり難しかった。
大問2は、座標平面上の図形。(1)(2)は例年通り。(3)も頻出の「座標を文字で表して方程式を作る問題」で、解が4つあることがわかるので、比較的解きやすかったのではないか。
大問3は、平面図形。証明は、 (1)が誘導になるのでこれも例年より取り組みやすかっただろう。(3)は例年正答率5%未満の問題。今年も難問だった。
大問4は、会話文を読ませて、方針を与えながら思考させる問題。今年は正方形の紙を、3つ折り等にするというもの。小問が6題あり、どの小問も、会話文にヒントもあるのでそれをうまく活用できたかどうか。
思考力、読解力を求められる問題は今後も増えていくだろう。単に公式を覚えるだけではなく、試行錯誤の練習が必要だ。
- 令和8年度 千葉県公立高校入試 【理科講評】
- 昨年に引き続き問題の構成は同様である。大問1が基礎的・基本的な知識を問う小問集合、大問2~9は物理、化学、地学、生物の各分野から2問ずつと、全学年の学習事項からバランスよく出題されていた。
今年度は、昨年度と同様に文章記述の出題はなかった。作図の問題は1問と昨年より2問減少、計算を要する問題も3問と昨年より2問減少した。難易度は、同等と思われ、昨年と同様に突出して難易度が高い問題はないので、各分野の基本的な事柄がまんべんなく身についていれば高得点を狙える出題といえるだろう。
やや難易度が高かったのは、大問3(4)のICカードリーダーとの情報のやり取りにかかる時間を求める問い、大問6(4)の植物の特徴をまとめた表の特徴の項目にあてはまる特徴3つをそれぞれ選ぶ問い、大問8(4)の地球儀を用いた自転周期の時間が実際の自転周期の何倍か求める問い、大問9(4)のばねののびと力のつり合いを考える問いなどであった。
- 令和8年度 千葉県公立高校入試 【社会講評】
- 難易度は例年並みと考えられる。論述形式の問題は教科書の太字レベルの事柄を正確に押さえておく必要がある。地価の上昇、オーバーツーリズムなど時事的な話題に注意したい。
大問1は3分野(地理、歴史、公民)の総合問題。大問2は日本の文化財をテーマとした問題。大問3は「平和への願い」をテーマとして、日本が関係した戦争に関する出題が見られた。大問4は雨温図と植物の生態から地図上の都市を選ぶ問題やアメリカの工業地帯の移り変わりが出題された。
大問5は地形図の読み取り、瀬戸内地方の気候が問われた。⑶では「地価」「利用」という語を用いて、都心の建物の高層化の目的が問われている。この時、有効利用という言葉を欠かさず使用する必要がある。大問6の⑴で社会の貧困・食料不足の対策についてポジショニングマップが出題された。大問7は、グラフや統計を参考に租税の内容についての知識が問われた。大問8は人権に関する出題、政治のしくみや取り組みの事例を整理して分類する問題が出題された。
市進講師による詳しい問題解説(抜粋)
|
|