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そうだったのか中学入試
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第63話 「2015年中学入試予想 第1弾 9月公開模試から予想する入試動向(1)」

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コラム「そうだったのか!中学入試」
トップページ > コラム「そうだったのか!中学入試」第61~70話 > 第63話「2015年中学入試予想 第1弾 9月公開模試から予想する入試動向(1)」

第63話「2015年中学入試予想 第1弾 9月公開模試から予想する入試動向(1)」

2014年11月28日

いよいよ9月から大手の公開模試が本格的に始まりました。9月の時点では、まだ志望校が固まっていない受験生も多いでしょうが,大きな流れは見て取ることができるでしょう。2015年は2月1日が日曜日のためプロテスタント系のミッション校,特に女子校が入試日を移動し,大きな変動が予想されます。また都内で共学化する学校が3校もあり,受験生がどのような動きをするか注目されるところです。

これから2回に分けて9月模試から志望動向を見ていきます。今回は上位レベルの学校を男子校・女子校・共学校に分けて分析しました。学校名のあとの数字は大手模試の志望者数合計の前年同月対比(%),また「M」は男子,「F」は女子です。

  1. 男子校 (1)東京 (2)神奈川
  2. 共学校 (1)東京 (2)神奈川 (3)千葉・茨城 (4)埼玉 12月2日更新予定

1.男子校

(1)東京

最難関レベルの男子校の9月模試の志望者数は微減で,入試状況は前年並みでしょう。駒場東邦(世田谷区)はジワジワ難易度が上がっていてチャレンジ層に敬遠されているようです。実際の入試で応募者減となれば3年連続の減少となりますが,難易度が下がることはないでしょう。

(9月志望者数 前年同月対比)

開成 99%
麻布 97%
駒場東邦 97%

この3校に続く上位レベルの男子校にはかなりの動きが見られます。

早稲田
早稲田

早稲田(新宿区)は早大系列校の中では最も進学色が強く,早大へ進学するのは約半数。残りは他大学へ進学しています。前年の入試では1回の応募者が14%減でしたが,今春は東大13→26名,京大3→6名など,最難関国立大学の実績が躍進。このクラスの男子校では最も応募者の増加が予想され,ボーダー上昇の可能性があります。

早稲田と競合している武蔵(練馬区)と海城(新宿区)はともに志望者が減っています。武蔵の5%減は前年入試で応募者が28%増と急増した反動もあるでしょう。

早大直系の付属校早大学院(練馬区)はこのところ隔年現象が見られます。また同じ早大系列の早稲田との競合もあるようです。

(9月志望者数 前年同月対比)

早稲田 1回 108%
2回 115%
武蔵 95%
海城 1回 89%
2回 96%
早大学院 96%

城南地区の4校の中で(港区)はここ数年応募者が増加し人気が上がっていましたが,今春の大学実績低下が響いた可能性があります。ただ難易度の緩和は期待できないでしょう。

この4校では過去最高の東大21名を出した攻玉社(品川区)の志望者増が目につきます。前年は本郷に回った受験生が戻ってきているようです。

世田谷学園(世田谷区)も東大が12→12→7名と実績低下が影響しています。また本郷の人気に押されている可能性があります。

5年連続で応募者を増やして大変な勢いの東京都市大付(世田谷区)は,9月模試の志望状況から見るとさらに応募者を増やしそうな気配です。新設で前年比較ができないため表にはありませんが,2月2日午前のグローバル入試(II類・I類とも若干名募集で入試科目は英語・算数・作文(日本語))は相当な人気を呼びそうです。なお帰国入試の英語は古くからありますが,小学校への英語の本格的導入をにらんで一般入試に英語を導入する学校が今後増えていくのは確実でしょう。

(9月志望者数 前年同月対比)

1回 91%
2回 106%
攻玉社 1回 111%
2回 114%
特選 97%
世田谷学園 1次 88%
2次 95%
3次 95%
東京都市大付 1回 106%
2回 99%
3回 79%
4回 113%
本郷
本郷

城北地区の3校ではご覧のとおり本郷(豊島区)の人気が突出しています。本郷は今春入試より難関校がひしめく2月1日に参入して大人気となりましたが,さらに東大7→9名,京大1→4名,早慶上智大194→394名と大学合格実績の大躍進(第62話参照)でさらに応募者が増加するのは確実な情勢です。

巣鴨(豊島区)は北区浮間の仮校舎を引き払ってこの夏に完成した新校舎に戻りました。今のところ新校舎人気で志望者が増えるようすは見えず,応募者減少傾向に歯止めがかかっていません。

城北(板橋区)は2013年の大学合格実績が下がったのに加え,武蔵と本郷の人気上昇もあり今春入試で応募者減となりました。2014年の大学合格実績が東大12→18名,早慶上智大252→321名と大きく回復しましたが,まだ本郷の勢いに押されているのか志望者数の減少が続いています。

(9月志望者数 前年同月対比)

本郷 1回 131%
2回 122%
3回 100%
巣鴨 I期 93%
II期 91%
城北 1回 85%
2回 72%
3回 83%

多摩地区トップの桐朋(国立市)は2011~2013年は応募者数が安定していましたが,今春12%減だった反動か9月の志望者は3%増です。この6月に高校の新校舎が完成し,来年の6月には中学の新校舎が完成しますから,今後人気が上がる可能性はありますが2013年以前の水準に戻るのは難しそうです。

(9月志望者数 前年同月対比)

桐朋 103%

次に早慶以外の大学付属3校を見てみましょう。

学習院(新宿区)の1回の大幅減は前年('12→'13)の東大0→5名,早慶上智大85→109名など大学合格実績の躍進により今春入試で応募者が42%増となった反動です。

明大中野(中野区)は現在新校舎建設中ですが,この8月に中学棟が完成,一年後には高校棟が完成予定です。9月の志望者はやや減少です。

立教池袋(豊島区)は1回が前年並みですが2回は城北3回,明大中野2回などとの競合のためかかなりの減少となっています。

立教新座(新座市)は埼玉の学校ですが東京に隣接し,1回入試では東京・神奈川の受験生が7割を占めますから,便宜上ここで触れておきます。1回は前年並みですが2回は立教池袋とは逆に18%増です。

(9月志望者数 前年同月対比)

学習院 1回 76%
1回 104%
明大中野 1回 93%
1回 97%
立教池袋 2回 99%
2回 85%
立教新座 2回 98%
2回 118%

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(2)神奈川

トップ4校を見てみましょう。いずれもほぼ前年並みです。

新校舎が完成し東大も65→62→71名と進路も好調でここ数年応募者増が続きジワジワ難化していた聖光学院(横浜市中区)が微減に転じています。敬遠されている可能性と同時にライバルの栄光学園への揺り戻しもあるでしょう。

逆に栄光学園(鎌倉市)は聖光学院の勢いに押されていたのかこの2年応募者減が続きましたが,今年は増加に転じそうです。東大は70→52→67名と前年がかなりダウンしましたが,今春は大きく回復しています。合格者数では聖光学院が上ですが,学校規模を考慮して卒業生に対する合格者の割合で見ると,聖光学院が30%,栄光学園は38%ですから栄光学園の方が上に来ます(第61話参照)。また,近いうちに新校舎の建設が始まりますが,広大な敷地の空いているところに建てるので仮校舎への移転はありません。広大な敷地を生かして1階が鉄筋コンクリート,2階は木造の2階建校舎(!!)というユニークな校舎になります。

なお栄光学園・六甲学院・広島学院・泰星学園の4校のカトリック系の中高が上智大学と法人合併が発表され話題になりましたが,上智大学と4校はいずれもイエズス会を設立母体とした学校です。ただし4校は上智大学の付属校になるわけではなく,財務は一本化されますが教育面では今まで通りとのことです。

浅野(横浜市神奈川区)はほぼ前年と同数です。実際の入試では応募者が2,000名前後ですから多少の増減は難易度に影響しないでしょう。

新校舎建設中の慶應普通部(横浜市港北区)は神奈川の学校ですが生徒の6割は都内生です。他の大学系列校同様に応募者減が続いていましたが,広報活動に力を入れ今春入試では応募者が4%増となり,薄くなっていた上位層も戻ってきました。しかし9月模試の志望者は5%減で,2013年の状況に戻りそうです。

(9月志望者数 前年同月対比)

栄光学園 104%
聖光学院 1回 97%
2回 96%
浅野 100%
慶応普通部 95%
逗子開成
逗子開成

これに続く男子校では逗子開成(逗子市)が,3回すべての入試で応募者が増加しそうなのが注目されます。2013年春の大学合格実績が東大4→14名,一橋大4→10名,東工大5→10名など大躍進し,今春入試で大きく応募者数を増やしました。2014年の大学合格実績が下がったにもかかわらず,さらに増加傾向ですからその人気ぶりがわかります。

カトリックミッションのサレジオ学院(横浜市都筑区)はAがやや減,Bは13%増です。立地的に芝などの都内の男子校との競合もありますが,Aの志望者減は逗子開成との競合によるものでしょう。

建長寺の隣にある禅宗(臨済宗)系の鎌倉学園(鎌倉市)は現在校舎を全面リニューアル中です。2015年入試では2月1日午後に算数1科目入試を新設します。新設のため前年との比較はありませんが,9月模試の志望者から見て300名を超えそうな勢いです。

(9月志望者数 前年同月対比)

サレジオ学院 A 95%
B 113%
逗子開成 1次 108%
2次 105%
3次 100%
鎌倉学園 算数 (新設)
1次 97%
2次 95%
3次 94%

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2.女子校

(1)東京

2015年の2月1日が日曜日であるため,1日入試のプロテスタント系ミッション校の多くが入試日を1日→2日に移動します(カトリック系ミッション校は入試日を変えません。また一部の中堅プロテスタント校は1日入試を午後に変更します)。とくに都内の上位女子校はプロテスタント系ミッション校が多いため,例年と異なる併願が行われます。上位校から中堅校にかけて入試状況に相当な変動,いわゆる「ミッションショック(サンデーチャンス)」が予想されます。前回のミッションショックが2009年,前々回が2004年でしたが,いくつかの点で条件が異なるため,全く同じ状況になるとは限らず読みが難しいところです。なお参考までに,「9月志望者数 前年同月対比」では入試日を2/1→2/2に移動する学校名の後ろに*印をつけておきます。

最難関レベルの女子校(女子御三家・・・桜蔭女子学院雙葉)の9月模試の志望者数は3校ともほぼ予想通りの増加です。例年は2月1日の同日入試で通常はありえない「桜蔭―女子学院」や「雙葉―女子学院」などの併願が可能となるため,この3校の志望者が重複して志望者が増加するのは当然ですが,9月模試の志望者では前回のミッションショックの時に比べて増加が少ないようです。理由として考えられるのは,「?友学園女子―女子学院」「吉祥女子―女子学院」,あるいは「?友学園女子―?友学園女子」の併願パターンの受験生が増えているためと思われます。参考までに前回(2009年)のミッションショックの時の3校の受験者数前年比は,桜蔭+43%,女子学院+46%,雙葉+36%でした。

この3校に並ぶのが豊島岡女子(豊島区)です。もともと3回の入試が2日・3日4日という日程で「桜蔭―豊島岡女子」「女子学院―豊島岡女子」という併願パターンの受験生が多いため,女子学院の2日への入試日移動で予想通り模試志望者は2日の1回が大幅減,3日の2回は大幅増となっています。つまり2日の減少分が3日に回っているということです。前回のミッションショックでも1回の受験者が-14%でしたが,合格者を396→232名と41%も絞り込んだため難易度は下がりませんでした。3日の2回は受験者が42%増で合格者を62→111名と79%増としましたがやはり難易度は変わっていませんでした(以上のデータは帰国を除いています)。応募者数に大変動があっても合格者の出し方で調整するため,難易度の変動があるとしても小幅なものでしょう。なおトップ校との併願者が多い学校ですが,この3年の入学者についての調査では,第一志望率が50%台→60%台→72%と急速に上がっています。

(9月志望者数 前年同月対比)

桜蔭 126%
女子学院* 123%
雙葉 137%
豊島岡女子 1回 68%
2回 131%
3回 100%

(*は入試日を2/1→2/2に移動する学校)

白百合学園
?友学園女子

カトリックミッションの白百合学園(千代田区)も2日入試のため,志望者が40%の大幅減です。しかし前回のミッションショックでは受験者が37%減でしたが,合格者を111→61名と55%も減らし実質倍率が2.8→3.2倍に上っています。

さて2015年入試で注目校の一つが?友学園女子(世田谷区)です。1日・2日・4日の3回入試ですが,2016年入試より1日・3日の2回入試になることが公表されています。また今年のミッションショックと再来年の2回入試への移行をにらんで,前年より1次の定員を140→160名に増員,2次を60→40名に減員しています。9月の模試志望者は1日の1次は女子学院・フェリス女学院の動いた後を埋めるように志望者数が44%の大幅増です。前回のミッションショックでは受験者が42%増で,合格者を102%増として実質倍率が2.4→1.7倍と大きく緩和しました。しかしこの5年間で大学合格実績が大きく伸びて学校の評価が上昇し受験者層が上がってきているため,前回の数字との単純な比較はできません。今回の志望者44%増は前回以上に最上位層が含まれていると考えられます。2次の志望者は43%ですが定員が減っていることもあり合格者数が絞られることが予想されます。難易度の緩和は期待しない方がよいでしょう。前回は受験者が38%減でしたが,合格者を60%減と絞り込み実質倍率は1.7→2.6倍に上がっています。

?友学園女子と同じような位置にあるのが吉祥女子(武蔵野市)です。1日の1回が16%増,2日の2回が21%減と増減の幅は?友学園女子より小さく,?友学園女子の志望状況を小ぶりにした感じです。

プロテスタント系ミッション校の東洋英和女学院(港区)は入試日移動で大幅に志望者が増えています。前回ミッションショックではAの受験者が44%増でしたが今年の9月志望者は76%増と激増。連日入試となる3日のBも32%増と大人気です。今年上半期のNHK朝の連続テレビドラマで主人公(「赤毛のアン」の翻訳者として有名な村岡花子)が少女時代に学んだ女学校として登場して,広く知られるようになったことも影響しているかもしれません。

立教女学院
立教女学院

立教女学院(杉並区)は立教大学と姉妹校で,同じ米国聖公会によって設立された学校ですが別法人です。東大・京大など難関国公立大への合格者も出すようになってきて少しずつ進学色を強めています。今年は立教大学に63%が推薦で進学しています。2日への入試日移動で前回は受験者が54%増でしたが,今年の9月模試では志望者が33%増です。上位層は受験生のエリアが重なっている吉祥女子に回る可能性が高いでしょう。

頌栄女子学院(港区)はプロテスタント系のキリスト教主義の学校ですがミッション校ではないので入試日も1日・5日で変更がありません。前回のミッションショックでは1日の受験者が37%増でした。今年の9月模試の志望者は12%増と増加の幅が小さくなっています。これは?友学園女子や吉祥女子に回っている受験生が多いためと思われます。ただし神奈川トップ校との併願者が増えることが予想され,今後の動向が注目されます。

学習院女子(新宿区)は前回ミッションショックで受験者が16%増でしたが今年の9月模試のAの志望者は20%増です。Bも21%増であるところから見て,東大0→2名,早慶上智大60→74名など好調な大学合格実績の影響もありそうです。

(9月志望者数 前年同月対比)

白百合学園 60%
?友学園女子 1次 144%
2次 57%
3次 98%
吉祥女子 1回 116%
2回 79%
3回 103%
東洋英和* A 176%
B 132%
立教女学院* 133%
頌栄女子学院 1回 112%
2回 93%
学習院女子 A 120%
B 121%

(*は入試日を2/1→2/2に移動する学校)

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(2)神奈川

神奈川の女子トップ3校はすべて横浜山手の丘(横浜市中区)のミッション校です。

フェリス女学院,横浜共立学園がプロテスタント系,横浜雙葉がカトリック系ですが,3校とも入試日を1日から2日に変えます。横浜雙葉の入試日変更は宗教的な理由ではなく3校の入試状況を混乱させないために他の2校に歩調を合わせたものです(同じ雙葉系の東京四谷の雙葉は1日のままです)。

フェリス女学院は9月模試の志望者が13%増で,前回のミッションショックでは受験者が10%増でしたから増加の幅がやや大きくなっています。前年は応募者が15%減となりましたが,今春の難関大学合格実績が東大10→15名,京大1→3名,一橋大11→9名,東工大5→9名,早慶上智大184→235名などと大きく伸びたので,いく分か人気を回復し,都内のトップ校との併願が増える可能性が高いでしょう。

横浜雙葉
横浜雙葉

横浜雙葉は募集定員が90名と少数募集の学校で,併設小学校からほぼ同数が進学してきます。前回のミッションショックでは受験者が18%増でしたが,今年の9月模試の志望者は39%増です。この大幅増加は2年間応募者減が続いた反動もあるかもしれませんが,むしろ今春の大学合格実績が,東大4名を含めて国公立大37名(うち医学部9名),早慶上智大157→184名など好調だったのが評価された結果かもしれません(今春卒業生193名)。

意外なのが横浜共立学園で,前回のミッションショックでは受験者が27%増でしたが,なぜか今年の9月模試の志望者は1%増とほとんど前年同数です。今春の大学合格実績は良かったので何か別の要因があるのでしょうか。

横浜雙葉と横浜共立学園はミッション校と言ってもカトリックとプロテスタントで校風もかなり違うのですが,場所が近いだけでなく入試レベルも近いため,しばしば受験生の間でシーソーゲーム的な動きが見られます。(フェリス女学院は両校よりかなり難易度が高いのでこのようなことは起こりません。)9月模試では横浜雙葉に志望が偏っていますが,今後の模試の志望動向を見て揺り戻しがあるかもしれません。

(9月志望者数 前年同月対比)

フェリス女学院* 113%
横浜雙葉* 139%
横浜共立学園* A 101%
B 124%

(*は入試日を2/1→2/2に移動する学校)

次に上記3校に続く学校を見ていきます。

洗足学園(川崎市高津区)は近年大学合格実績の伸びが著しく,難易度も上がってきて横浜雙葉,横浜共立学園と並ぶかそれ以上になっています。東京に近いこともあり女子学院や桜蔭などの都内のトップ校との併願者が多く,9月の志望動向も?友学園女子や吉祥女子と同じパターンになっています。1日の1回はかなり上位層の受験が増えるでしょう。

湘南白百合学園(藤沢市)と鎌倉女学院(鎌倉市)は山手の丘のトップ3校の定番の併願校です。そのため両校ともトップ3校との入試日重複を避けて2日→1日に入試日を移動します。今までのミッションショックの年の例から見て,都内の女子校とは逆に1日になると応募者数が減ります。

湘南白百合学園は江の島を望む高台のカトリックミッション校です。帰国入試約10名を除く一般募集が60名と,少なめの小規模校です。前回のミッションショックでは受験者が24%減でしたが,9月模試の志望者は21%減です。なお2月2日9:00の掲示による合格発表のほかに,2月1日21:00のHPで即日合格発表を行います。

鎌倉女学院 1次は前回のミッションショックでは受験者が3%減でしたが,9月模試の志望者は17%減と減少幅が大きくなっています。

(9月志望者数 前年同月対比)

洗足学園 1回 130%
2回 78%
3回 97%
湘南白百合 79%
鎌倉女学院 1次 83%
2次 76%

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(3)埼玉

カトリックミッション校の浦和明の星女子(さいたま市緑区)は都内の上位校との併願者が多い学校です。1月入試の1回はミッションショックの影響はなく前年並みですが2月4日の2回は15%増です。

仏教系(浄土宗)の淑徳与野(さいたま市中央区)の1回はここ数年応募者数に隔年現象が見られ2015年入試は順番からすれば減る年ですが,9月模試の志望者は前年並みです。

2月4日の2回は今春応募者が13%減となりましたが,9月模試の志望者は浦和明の星との競合のためか10%減と更の減りそうな気配です。

(9月志望者数 前年同月対比)

浦和明の星 1回 99%
2回 115%
淑徳与野 1回 99%
2回 90%

(つづく)

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「3.共学校」は12月2日更新予定です。

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