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東京都立高校入試 2015年(平成27年度)はここが変わる!
入学者の選抜方法が急速に改変される都立高校入試。2013年には推薦に集団討論を導入し、2014年は自校作成問題を出題してきた高校を3グループに分けて入試問題を共同作成しました。今後も一般入試の選抜方法の改定など、変革は続きます。
2015年都立入試 おもな変更点

●「特別選考」実施校

「特別選考」とは
はじめに、総合成績の順により募集人員の8割または9割を合格候補者とします。次に特別選考として、この合格候補者を除いた2割または1割の人員を対象として、調査書・学力検査の成績・面接の結果等(配分は学校により定める)を用いて選考します。

定員の1割 日比谷・戸山・両国・雪谷・武蔵丘・西・北園・井草・
小松川・立川・武蔵野北・町田・国立・墨田川・翔陽
定員の2割 篠崎・拝島・杉並工業
  • 特別選考をとりやめる学校(2014→2015年)・・・上野・足立新田
  • 上記実施校のうち、学力検査成績のみで特別選考を行う学校は、
    日比谷・戸山・両国・雪谷・西・北園・小松川・立川・町田・国立・墨田川・翔陽です。

●「男女別定員制緩和」実施校

「男女別定員制緩和」とは
男女別の募集人員の各9割までを男女別の総合成績の順により決定した後、募集人員の1割を男女合同の総合成績の順により決定し、合格候補者とします。

旧第1学区 三田・八潮・大森
旧第2学区 桜町・千歳丘・深沢・広尾・松原
旧第3学区 鷺宮・武蔵丘・杉並・練馬
旧第4学区 向丘・文京・大山・豊島
旧第5学区 青井・足立新田・淵江・足立
旧第6学区 東・深川・南葛飾・小岩・葛西南・日本橋
旧第7学区 日野・富士森
旧第8学区 多摩・武蔵村山・拝島
旧第9学区 小平
旧第10学区 狛江・神代・永山
  • 男女別定員制緩和をとりやめる学校(2014→2015年)・・・井草・江戸川・田無・府中
  • 男女別定員制緩和を新たに導入する学校(2014→2015年)・・・三田・練馬・日野

●推薦入試のおもな変更点

◇調査書の活用
「観点別→評定」・・・山崎・多摩科学技術
◇文化・スポーツ等特別推薦
「導入」・・・千歳丘・深川(外国語)・第五商業
「とりやめ」・・・葛飾総合・農芸
◇小論文・作文・実技の変更
「小論文→作文」・・・板橋・上水
「実技→小論文」・・・科学技術

●一次募集・分割募集のおもな変更点

◇一般入試科目・面接の変更
「3科・面接→5科」・・・深川(外国語)・第五商業
「5科・面接→5科」・・・八王子北・多摩
◇学力・内申比率の変更
「6:4→7:3」・・・山崎・砂川
「5:5→6:4」・・・羽村・小平西・第五商業
◇一般入試科目・傾斜配点の変更
「国1.6倍・数1.4倍・英2倍→国1倍・数1倍・英2倍」・・・深川(外国語)

●その他

国際が「国際バカロレアコース」を新設

学力検査の比率を高めたり、内申を観点別評価から評定に変更したりする学校が、前年に引き続き散見されます。これは、学力検査を重視する傾向の強まりとともに、次年度から導入される『学力検査に基づく選抜の改善』に早めに対応しようとするものと考えられます。
詳細は「2016年(平成28年度)都立高校入試の変更を発表」をご参照ください。

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都立高校募集人員の増減

10月9日、東京都教育委員会は2015年(平成27年度)入試の募集人員を発表しました。
平成26年度の都内公立中学校に在籍する中学3年生は前年よりもわずかに減少。平成27年度高校1年生の募集人員は、5学級減らされ200名の定員減です。

内訳は、15校が1学級減、10校が1学級増です。1学級減の学校はすべて、前年または前々年(三田のみ)に1学級増が行われた学校です。

平成26年度一般入試で男子2.06倍、女子1.70倍と高倍率だった戸山高校が1学級減。同じ旧第2学区の青山高校が1学級増で、受験者の動向に注視する必要があります。12月実施の都立高校志望予定調査の結果(1月公表予定)に注目しましょう。

国際高校における国際バカロレアコースの入試が新しく始まります。日本人生徒募集は4月入学が15名、9月入学が3名です。

1学級増(10校)

学校名 募集学級数
八潮 6→7
青山 7→8
桜町 7→8
向丘 7→8
文京 8→9
足立西 5→6
小松川 8→9
江戸川 8→9
町田 7→8
保谷 7→8

1学級減(15校)

学校名 募集学級数
三田 8→7
蒲田 6→5
戸山 9→8
目黒 7→6
松原 6→5
深沢 6→5
石神井 8→7
淵江 7→6
城東 9→8
富士森 9→8
東大和南 8→7
多摩 6→5
秋留台 7→6
清瀬 8→7
国立 9→8
  • すべて普通科
  • 募集学級数・・・2014年春→2015年春

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マークシート方式のモデル実施校決定

 東京都教育委員会は10月3日、2015年2月24日に実施する学力検査におけるマークシート方式の導入に伴うモデル実施校を公表しました。

 マークシート方式のモデル実施校は、以下の20校です。

三田高等学校 本所高等学校 東高等学校 深川高等学校
小山台高等学校 駒場高等学校 雪谷高等学校 桜町高等学校
芦花高等学校 豊多摩高等学校 文京高等学校 北園高等学校
石神井高等学校 小松川高等学校 府中高等学校 昭和高等学校
調布南高等学校 狛江高等学校 東大和高等学校 久留米西高等学校

 2014年12月に解答用紙のサンプルを東京都教育委員会のホームページに掲載するとともに、モデル実施校においても配布します。

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東京都立高校一般入試の合格発表日

 東京都教育委員会は9月11日、2015年2月24日に実施する一般入試の合格発表を3月2日とすることを発表しました。

 採点ミス防止の施策として、採点期間を1日延ばし、学力検査翌日と翌々日は在校生を登校させずに採点に 集中します。選択問題にマークシート方式を導入する方針で、2015年(平成27年度)入試では20校前後をモデル実施校として試験導入します。モデル校は10月中旬に決定する予定です。

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東京都立高校入試の日程

 5月22日、東京都教育委員会より「平成27年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」と題して平成27年度都立高校入試の日程が発表されましたが、一般入試の合格発表以降の日程は「後日公表する。」となっています。

推薦入試(推薦に基づく選抜)
  (2014)平成26年度   (2015)平成27年度
入学願書受付日 1月22日(水) 1月21日(水)
実施日 1月26日(日)・27日(月) 1月26日(月)・27日(火)
合格発表日 1月31日(金) 2月2日(月)
2014年4月現在 高1   中3

 平成25年度は、推薦入試の募集人員を減らしたことや、「集団討論」の導入など選抜方法の変更などへの敬遠があったからか、応募者数が減少しました。平成26年度は選抜方法が認知されたことにより不安感が解消されたからか、応募者がやや増え、普通科全体の実質倍率が3.37→3.47倍に上昇しています。

都立高校入試のための内申対策は・・・市進の定期テスト高得点道場


一般入試(学力検査に基づく選抜)
  (2014)平成26年度   (2015)平成27年度
入学願書受付日 2月6日(木)・7日(金) 2月5日(木)・6日(金)
実施日 2月24日(月) 2月24日(火)
合格発表日 2月28日(金) 3月2日(月)
2014年4月現在 高1   中3
※合格発表日は9/11に公表されたもの。

 平成26年度の一般入試の、全日制普通科全体の実質倍率は1.45倍でした。前年より0.01ポイント上昇と、全体としては前年並みの倍率でした。

 都立人気のひとつのバロメーターとなる試験当日の欠席率は、平成24年度までは6.5%前後でしたが、25年度は5.52%、26年度は5.55%と低下傾向にあります。難関国私立高校の合格により都立高校の入試を欠席する受験者が減ったと考えられます。都立高校の好調な大学合格実績から、学力上位層の都立志向が強まったことがうかがえます。

 人気が復活してきた都立高校ですが、採点ミス問題や、平成28年度からの一般入試選抜方法の変更が、来年度以降の都立高校の応募者数にどう影響するか、注目すべきところです。

6月現在、報道でも取り上げられた採点ミス問題への対応で、再発防止のために入試から合格発表までの期間および採点方法を検討している最中のため、日程の公表が先送りされています。

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2016年(平成28年度)都立高校入試の変更を発表

1月23日、東京都教育委員会より「東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告書」が公表されました。『学力検査に基づく選抜の改善』として、※2016年(平成28年度)入学者選抜より以下のように変更されます。

※2014年4月に中2になった学年から

  • 全日制の第一次募集と分割前期募集は5教科かつ「学検:調査書=7:3」に統一
    (分割後期募集と第二次募集は3教科かつ「学検:調査書=6:4」)
  • 調査書の実技4教科のかけ率を2倍に(現行は1.3倍)
  • 特別選考を廃止
  • 男女別定員制と男女別定員の緩和については継続検討

複雑化した選抜方法を、受験生や保護者にとってわかりやすい制度にしようという目的です。現行の制度では、各校ごとに選抜方法を選択することで、求める生徒像に基づき選抜できるようになっています。学校によっては個性化、特色化の推進に役立ちました。全校統一されることで、こうしたメリットが失われないか心配です。

さらに、授業でのアピールは苦手だが学力はあり点が取れるというタイプの受験生もいますが、特別選考の廃止により、通知表成績が低い場合は調査書点における出遅れから逃れられません。また、調査書における実技4教科のウエイトが高まります。担当の先生による評価方法の不統一を改善する必要など、課題が残されています。

2014年現在中2・中1のみなさんは、実技4教科の学校成績を向上させるべく、取り組み方や授業態度など、今から準備しておくと良いでしょう。また、「学校成績が芳しくないが特別選考で勝負する」という受験校選択はできなくなります。

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自校問題のグループ作成1年目はどうだったか

2014年都立入試では、国・数・英の入試問題を自校で作成する15校を3グループに分けて共同作成しました。

グループ 学校名
進学指導重点校 日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立
進学重視型単位制高校 新宿・墨田川・国分寺
併設型高校(中高一貫教育校) 白?・両国・富士・大泉・武蔵

注目の1年目である今回の出題について報告します。
・・・2014年春 都立高校入試 グループ作成問題分析(共通・差し替えの推定)

各グループの大問別の分析は、2014年高校入試速報のページをご覧ください。
・・・東京都立高校入試 注目のグループ作成問題について

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以下は2014年(平成26年度)の入試情報です。
都立高校 志望予定調査の結果
2014年(平成26年度)春の都立高校志望予定(第1志望)調査の結果が発表されました(12月13日調査実施分)。

志望倍率が2倍をこえた学校は次のとおりです。
全日制普通科(単位制含まず)では、
男子は広尾・小金井北・駒場・日比谷・文京、
女子は広尾・向丘・三田・神代・文京・鷺宮・小金井北・調布南・小平・竹早、
専門学科や単位制普通科では国際・新宿です。

12月調査時点での志望者数が、男女別に前年よりも60人以上増加した学校は
男子は文京・東大和南・上野、
女子は雪谷・保谷です。
文京の男子は、前年の実質倍率がやや低下。前年高倍率の北園からの流入があったかもしれません。14年春は定員減のため要注意です。
雪谷の女子は、前年の実質倍率が過去3年で最も低かった好感や、前年高倍率の田園調布や目黒からの流入があったことも考えられます。

総合学科では葛飾総合の志望者数が、男女合わせて141人増加しています(前年同調査比)。

進路希望調査の結果を見るときのポイント
志望倍率上昇 ? 2014年入試の倍率上昇への不安があるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し,思ったほど厳しくならない場合も。
志望倍率低下 ? 2014年入試の倍率低下を期待できるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し,思ったほどゆるやかにならない場合も。
詳しくはこちらをご覧ください。
2014春 都立志望予定(第一志望)調査・学校別志望状況一覧
グループ作成問題 どう対策する?
2014年春は国・数・英の入試問題を自校で作成する15校を3グループに分けて共同作成します。学校説明会等で明らかになったことをまとめます。
まず進学指導重点校グループ(日比谷など7校)は、作成委員会が大問ごとに複数作成し、各校は作成された問題から選択して組み合わせます。さらに大問1題まで、自校で作成した問題に差し替えて出題できることになっています。受験する高校の過去問をしっかり解くことが最優先です。
進学重視型単位制高校グループ(新宿など3校)は、レベル差を差し替え問題で対応します。都立中高一貫教育校(併設型後期課程)グループ(白鴎など5校)は、問題の差し替えは行わず、単一のグループ共通問題を使用します。受験する学校のほか、同グループの他校の問題も少々解いておくとよいでしょう。
各校HPに「グループ作成問題の出題方針」が掲載されていますので参考にしてください。都立中高一貫教育校(併設型後期課程)グループはサンプル問題を提示しています。ぜひ解いてみましょう。
都立高校募集人員の発表 国立・戸山が1クラス増
10月10日、都教育委員会から2014年(平成26年度)入試の募集人員が発表されました。
今年度の都内公立中学校に在籍する中学3年生は前年よりも多く、それにともなって来年度高校1年生の募集人員は18学級増やされました。
27校が1学級増。旧学区トップ校では国立と戸山の学級増が注目されます。
9校が1学級減です。学級数を減らす学校の多くは、前年に1学級増やしたケースです。
農業、工業などの専攻科・定時制・通信制の募集人数は変化ありません。

1学級増(27校)
学校名 募集学級数
秋留台 6 → 7
足立新田 6 → 7
大山 6 → 7
葛西南 6 → 7
蒲田 5 → 6
清瀬 7 → 8
国立 8 → 9
久留米西 6 → 7
小岩 8 → 9
狛江 8 → 9
石神井 7 → 8
城東 8 → 9
杉並 7 → 8
多摩 5 → 6
戸山 8 → 9
日本橋 6 → 7
練馬 6 → 7
6 → 7
東村山西 6 → 7
東大和南 7 → 8
深沢 5 → 6
富士森 8 → 9
淵江 6 → 7
府中西 8 → 9
松が谷 7 → 8
松原 5 → 6
目黒 6 → 7
1学級減(9校)
学校名 募集学級数
駒場 9 → 8
竹早 7 → 6
文京 9 → 8
足立西 6 → 5
本所 7 → 6
紅葉川 7 → 6
東大和 8 → 7
小平 8 → 7
神代 8 → 7

   募集学級数・・・2013春→2014春

詳細はこちらです。 →「配点比率がひと目でわかる!都立入試要項一覧

推薦合格を勝ち取るには内申はどのくらい必要?
→「都立推薦入試 合格のめやす(内申素点)
過去の一般入試の平均点をチェック
→「東京都立 公立入試平均点
一般入試 学力検査最重視の校数は変わらず
2014年(平成26年度)の一般入試における「学力検査:調査書」の比率は、石神井が7:3→6:4に、八王子北が5:5→6:4に小平が(普)、(外)ともに6:4→7:3に変更されました。学力検査最重視の7:3を採用する学校数は変動ありません。
また、学力検査の教科は南葛飾が5教科→3教科に、小平(外)と板橋有徳が3教科→5教科に変更されました。詳細は「配点比率がひと目でわかる!都立入試要項一覧」をご覧ください。

定員の2割または1割を異なる基準で選抜する「特別選考」を実施するのは次の学校です。

[定員の1割]
・・・日比谷・戸山・上野・両国・両国・雪谷・武蔵丘・西・北園・井草・小松川・立川・武蔵野北・町田・国立・墨田川・翔陽
[定員の2割]
・・・足立新田・篠崎・拝島・杉並工業
雪谷が新しく導入し、国分寺・東・青井は特別選考を廃止しました。拝島は選考資料のうち「出席状況」をとりやめます。学力検査だけで合否を決める学校は、日比谷・戸山・上野・両国・雪谷・西・北園・小松川・立川・町田・国立・墨田川・翔陽の13校です。

選考の詳細はこちらの一般入試備考欄をご覧ください。
→「配点比率がひと目でわかる!都立入試要項一覧
推薦入試 小論文・作文に比重をかける傾向に
2014年(平成26年度)の推薦枠は、普通科ではエンカレッジスクールを除くすべての学校において上限が20%と変更されました。これにより、推薦枠が30%だった武蔵・両国・国分寺・忍岡・美原・芦花・飛鳥・板橋有徳・大泉桜・翔陽・上水の11校は、2014年春は20%になります。

2013年(平成25年度)春の入試から集団討論と個人面接が導入されました。導入2年目となる来春は、国分寺・両国・町田など12校が集団討論と個人面接の配点比率を低くし、小論文や作文の比率を上げました。推薦入試においても基礎学力をしっかり身につけた受験生を集めたいのかもしれません。反対に、集団討論・個人面接の配点比率を上げるのは足立新田1校です。

また、国際の調査書の活用が観点別評価から評定に変更されます。

配点比率等、詳細はこちらをご覧ください。
→「配点比率がひと目でわかる!都立入試要項一覧
一般入試 「学力重視」傾向が定着
2013年(平成25年度)の一般入試では、学力の比率が最大の「7:3」を採用する“学力最重視型”の学校は、2001年には普通科で14校でした。内申が相対評価から絶対評価に変更された2003年に37校と一気に増加し、2010年には71校まで増えました。
中等教育学校への移行により2011年に北多摩、2013年に三鷹と南多摩が高校募集を停止したため校数が減少しています。2013年は紅葉川が新たに「7:3」を採用したため1校の減少です。2010年以降は採用率に変動はありません。導入当初は“学力最重視型”の学校は旧学区トップ校中心だったのが、現在は中堅校まで幅広く採用されており、学力重視路線が定着したといえるでしょう。

 普通科「学力:内申=7:3」の“学力最重視型”高校の数
普通科「学力:内申=7:3」の“学力最重視型”高校の数

自校作成問題15校はグループ共同作成に
2014年春の入試では自校作成問題を出題してきた15校を3つのグループに分け、グループで共同作成することとしました。

グループ 学校名
進学指導重点校 日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立
進学重視型単位制高校 新宿・墨田川・国分寺
併設型高校
(中高一貫教育校)
白?・両国・富士・大泉・武蔵

グループ共通問題においては学校独自の問題と一部差し替えることが認められていますが、併設型高校(中高一貫教育校)グループでは、問題の差し替えは行わないようです。

変更後、初の入試にあたる現中3生はとても不安かもしれません。しかし入試のための対策は変わらず志望校の過去問をしっかり解くことが大切です。余裕ができたら同グループ内の他校の問題も解いてみるとよいでしょう。
2013年都立推薦入試はどうだったか?
大きく改革が行われた2013年度東京都立高校の推薦入試。定員の推薦枠を縮小(多くの学校が20%に)、調査書点(内申点)を50%に引き下げました。
残り50%を原則として「集団討論・個人面接」と「小論文または作文、実技検査などから一つ以上」をともに実施することで、「推薦に基づく選抜」を行いました。
従来の推薦入試ではほぼ調査書点通りに合格が出てしまい、形骸化していた面が反省されました。調査書点のウエイトを下げ、他の観点で評価を行うことで、事前に合否がだいたい予測できてしまう入試を改善したものです。
これにより、従来ならば推薦入試では届かないであろう内申の受験者が合格を勝ち得る、届いていたはずの受験者が、当日に思いのほか得点がとれずに不合格となるケースも生じました。

▼「集団討論」出題例
新宿 選挙権を18歳に引き下げるべきか
日野台 修学旅行を企画する。
どこに行くか、何をするのか、その理由は何かなど話し合う。

集団討論は受験生1グループ6名前後で、約30分の間に与えられた課題について話し合います。検査官はその間助言せず(あまり発言しない受験生には指名して発言を促すことはあるようです)、コミュニケーション能力や表現力などを評価します。個人面接でも志望動機や意欲、表現力が評価されます。どちらかで失敗したとしても落ち込まず、積極的に取り組むことが大切です。小論文・作文では課題を正しく読む力や文章力、論理性などを評価します。

 推薦合格を勝ち取るには内申はどのくらい必要?
 → 都立推薦入試 合格のめやす(内申素点)