過去問を解くうえで知っておかなければならないことは、その年その年で問題の難度が違うということ。 「ある年の過去問はできたのに、次の年の過去問はあまり解けなかった」とがっかりするのは間違いです。問題が難しかったのであれば、ほかの受験生が解いても同じことになるからです。
そこで参考になるのが入試平均点。その年の問題がやさしかったのか難しかったのかを確認しながら過去問に取り組んでいくと効果的です。
また、入試制度の変更にともなって受験者層が変わると平均点も変わるということに注意しましょう。推移表の下に、受験者層の変化を考える「ヒント」を掲載しましたので参考にしてください。
─ 千葉県公立高校入試問題 過去の平均点 ─
2008年以降は出題が難化しており、首都圏でも低い平均点で推移しています。「2007年の過去問はできたのに2009年の問題はできなかった」と単純に考えないようにしましょう。なお、2014年の出題は前年に比べて、やさしめになっています。
千葉公立 学力検査の受験者平均点
ヒント ①一般入試(~2010) ? 特色化選抜(定員の5割程度)の不合格者が中心
②前期選抜(2011~) ? 公立志望者がみんな受験する
③後期選抜(2011~) ? 前期(定員の6割程度)の不合格者が中心
よって③→①→②の順に受験者層が高くなる。たとえば、2011年の5教科平均は前期258.9、後期258.1でほぼ同じだが、もし前期受験者全員が後期の学力検査を解けば平均点はもっと高くなる。