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2013年(平成25年度)春の入試状況

─ 都立高校入試 ─

2013年春の東京都内中3生の高校受験予定者数は、前年より0.1%多い76,211人でした。これに対し、東京都立全日制の総募集定員は、前年比0.4%増の41,705人と、高校受験予定者数よりも増えています。そのため、数字のうえでは前年よりもやや広き門になったといえます。
中学卒業予定者数と募集人員の推移
しかし、募集定員はすべての高校に対して増える訳ではありませんから、一律に易しい入試になったとはいえません。定員の増減は、地域的な生徒数の変動や都立中高一貫校への移行による内部進学者の増加などを考慮して決められます。しかし、各高校の生徒収容力の問題もあり、高倍率の続く学校が必ずしも定員増になるとは限りません。2013年は都立中高一貫校への移行により三鷹・南多摩が募集を停止し、大泉・富士が5→2クラスに削減しました。一方で、18校が定員増となり、駒場・小山台・竹早・三田といった上位校も1クラス増となりました。

推薦は選抜方法が変更

推薦入試状況(普通科)推薦入試実質倍率の推移(普通科)
全日制普通科の推薦は、6,380人(前年比11.2%減)の募集定員に対して21,507人(前年比5.0%減)の応募があり、受験者数は21,471人(前年比5.1%減)と前年より減少しています。推薦の定員が減ったのは、コース制・単位制普通科などで定員枠の上限が50→30%に縮小されたからです。また、応募者数が減少した要因としては、推薦枠の縮小による不合格者増に対する不安と、後述する推薦の選抜方法変更で「集団討論」の導入や学力重視傾向の入試になることへの敬遠があったようです。減少した分の受験生は、都立一般入試や私立の一般入試に回ったとみられます。

2013年は推薦の選抜方法が大きく変更されました。これまで高校の判断で実施していた「小論文・作文」「実技検査」「その他の検査」は、全校で一つ以上を課すようになり、従来の「個人面接」に加えて「集団討論」が原則必須となっています。また、今まで普通科では8割の高校が総合成績に占める調査書点の比率を60%以上としており、ほぼ調査書点により合否が決定されていました。これが見直され、比率の上限が50%に設定されました。学力試験のない推薦入試でも、内申点だけでなく、思考力や表現力などの学力的な面を見たいという姿勢の表れといえるでしょう。
推薦入試実質倍率 上位10校の推移(普通科)
(画像をクリックすると拡大します)
推薦の実質倍率は3.37倍となり、前年より0.22ポイント上昇し、厳しい入試となりました。定員減ほど応募者数が減らなかったのが倍率を押し上げた要因です。推薦は男子より内申が高めの傾向にある女子に人気があることに加えて、男子に比べて女子のほうの定員が小さめになっている影響で、例年どおり多くの学校で女子の高倍率が目立ちました。最高倍率は7.31倍となった青山の女子で、総定員の10%という他校に比べ定員が半分になっていることが高倍率となっている要因です。

「文化・スポーツ等特別推薦」は、前年より2校多い93校で実施されました。総募集定員957人(前年比20人減)に対して2,034人(前年比32人増)の応募があり、応募倍率は前年より0.08ポイント高い2.13倍でした。人気のある学校・種目に偏りがあり、2013年は、東久留米のサッカーが9.40倍と最高倍率になりました。

一般は前年並みの入試に

一般入試状況(普通科)一般入試実質倍率の推移(普通科)
全日制普通科の一般入試の募集定員は23,993人(前年比4.0%増)でした。推薦枠の縮小による減少分に増員された分をあわせた人数が、一般入試の定員になっています。応募者は37,124人(前年比3.5%増)で、このうち35,057人(前年比4.5%増)が受験。24,275人(前年比3.7%増)が合格したため実質倍率は1.44倍となり、前年より0.01ポイント上昇と前年並みの入試となりました。また、都立人気のひとつのバロメータとなる試験当日の欠席率は、2012年までは6.50%前後でしたが、2013年は5.52%と前年より0.9ポイント低下しました。都立志向が大きく強まったことがうかがえます。

都立人気の高まりは経済的状況に加え、かつて東大合格者を多数輩出した日比谷や西など、大学進学に強い都立が復活しつつあることだと思われます。ここでは倍率上位に入っている何校かをピックアップして、2013年春の一般入試の状況を見ていきましょう。
一般入試実質倍率 上位10校の推移(普通科)
(画像をクリックすると拡大します)
男子では、都立トップの日比谷は、ここ数年2倍前後の高倍率が続いています。2013年は応募者が減少し、倍率は2.15→2.06倍と低下しやや緩和した入試になりました。西は前年の倍率上昇への敬遠があったからか応募者が減少しました。倍率が2.12→1.74倍と低下しています。戸山も前年の倍率が上がったからか応募者が減少し、倍率がやや低下しました。一橋大学などがある文教地区に位置する国立は、前年高倍率だった西から受験生が回ったからか応募増となりました。倍率が上昇しています。青山は、前年の倍率低下に対する好感で、応募者が増え倍率は上昇しています。女子を見てみましょう。日比谷は前年並みの応募者となり倍率に変動はありません。西は応募者が減りましたが、欠席率が下がったため倍率がやや上昇しました。青山は前年並みの応募者でしたが、合格者が多めに出され倍率がわずかに低下しています。国立は、日比谷→西→国立と回ってきたのか応募者が増加し、倍率が上昇しました。

─ 私立高校入試 ─

一般入試の併願優遇制度が定着

2013年春の東京都内全日制私立高校の一般入試は、前年より1校多い185校が募集を行い、20,635人(前年比1.0%増)の募集定員に対し、75,971人(前年比2.4%増)の応募がありました。応募倍率は3.68倍で、前年より0.05ポイント上昇しました。中3の高校受験予定者数は76,211人(前年比0.1%増)となっています。高校受験予定者数より応募者総数が増えているのは、神奈川県公立入試と都内私立入試の制度変更が関係しています。2013年より、神奈川県公立高校では前年の後期とほぼ同じ日程で1回のみの入試となり、前年の前期合格者にあたる神奈川の受験生の一部が、都内私立高校を受験したことが大きいと思われます。そして、都内私立高校の併願推薦は神奈川県生が受けられなくなり、推薦から一般に受験生が回ったことも応募者増加の要因のようです。加えて、都立推薦枠縮小と入試制度変更により都立の推薦を敬遠した受験生が回ってきたことも考えられます。

入試開始日は推薦が1/22で、一般が2/10でした。一般は開始初日に入試を実施する高校が多く、2/13までには大半が入試を終了します。2010年より1月中の推薦を都内生が受ける場合は、単願や第一志望のみとなり、併願可能推薦を受けることはできなくなりました。都立第一志望の受験生は2月の私立一般入試で合格を確保することになります。併願可能推薦が他県生対象となるため、多くの私立高校は一般入試で「併願優遇」制度を実施するようになりました。この「併願優遇」では、従来の併願可能推薦と同様の内申基準が設定され、基準をクリアしていればかなり高い可能性で合格になります。併願可能推薦と「併願優遇」とはほぼ同じ入試システムであり、違いは入試の時期が併願優遇のほうが約2週間遅くなり、一般入試と併用して行われることです。1月中の併願可能推薦が禁止されて4年目になりますが、2月の併願優遇入試が周知されるようになり、いままで1月中に近県の私立高校を受けに行っていた受験生は、2月の併願優遇で合格を確保するようになりました。

ここで、上位校の応募動向を見てみましょう。男子では、開成は前年の東大実績への好感からか応募者が増加しました。桐朋は、2016年まで続く新校舎建設への敬遠があったからか応募者が減少しています。上位難関校の併願校として人気のある城北は、大学合格実績の影響からか、1・2回の応募者が減少しています。女子に目を転じてみましょう。慶應女子は、競合校の入試日移動による重複解消で受験生が回ってきたからか応募者が増加しています。豊島岡女子は、埼玉や千葉の公立高校との併願者が減ったからか、応募者が減少しています。共学校では、早実の男子は、定員減ではありましたが応募者は前年並みでした。女子は前年倍率上昇の影響か応募者が減っています。国際基督教大の応募者は、入試日移動による競合校減少の影響からか、男女とも応募者が増えています。青山学院は、経済情勢による公立志向の強まりなどがあったからか応募者減となりました。

なお、2013年は、東京純心女子が募集を再開しています。
?「各校の入試状況はこちらをご覧ください。」