市進受験情報ナビ
秋の特集


高校入試の情報
2014年国立私立公立高校入試変更点
受験生必見!学校説明会レポート
都県別併願作戦と入試の実際
試験日 難易度 偏差値 私立・国立 偏差値一覧
人気の高校は?公立高校倍率一覧
公立入試平均点/国私立入試最低点
高校入試の状況と2013年動向
東京/神奈川/埼玉/千葉/茨城/高校別入試動向
大学合格実績
東京/神奈川/埼玉/千葉/茨城 都立県立高校入試問題分析
東京/神奈川/埼玉/千葉/茨城 都立県立高校入試システム/入試制度
面接のある学校と面接の様子
高校生活に関する情報
高校別 部活一覧
高校別 学費一覧
高校マップ 所在地 路線 乗り換え 地図


▼中学入試・小学校入試情報へ
中学受験ナビ 桐杏学園

▼市進教育グループの個別指導
一人と向き合いじっくり伸ばす個太郎塾

▼茨城の中高受験指導は
市進教育グループ茨進

▼大学受験対策の映像授業は
市進ウイングネット

▼学校の先生へ
キャリア教育講座みらい
ジャパンライム 市進研修サービス

▼中学生の皆さん 企業や一般の方へ
つばさクラブ





facebook市進学校情報 市進学校情報へ


2013年(平成25年度)春の入試状況

─ 公立(県立・市立)高校入試 ─

入試一本化2年目は、前年の安全志向が緩和され受験者が増加

2012年春から埼玉県公立高校入試は従来の前・後期制度が廃止され、入試の回数が1回になりました。また、受験生がより慎重に出願できるよう、志願変更を1→2回に増やしています。

2013年の全日制の総募集定員は40,002人で、前年に比べ0.8%減少しました。県内公立の中学卒業予定者は62,844人で前年より0.6%減となり、ほぼ中3生減にあわせた定員減になっています。
中学卒業予定者数と募集人員の推移
全日制普通科の総募集定員は29,348人(前年比1.6%減)で、受験者は35,564人(前年比3.4%増)となりました。合格者が29,812人(前年前期比0.2%減)となったため、実質倍率は1.19倍でした。前年の1.15倍に比べ0.04ポイント上昇しています。

前年の2012年は入試回数が1回になったことによって安全志向が強まり、特に各地域の二番手・三番手校に人気が集まる傾向が見受けられました。入試の回数が1回になったため、合格可能性に少しでも不安があると、ランクを下げ、より確実に合格できる学校を選んだ受験生が多かったようです。また、制度変更に対して不安になった受験生が、早めに私立への進学を決めてしまうケースも多くありました。変更2年目の2013年は、志望する公立高校の入試状況がわかったからか不安感が薄れ、公立を敬遠していた層が戻ったことにより応募者が増加し、全体的な実質倍率が上昇しています。
前期募集入試状況前期募集実質倍率の推移
ここで県内トップ校の2013年の入試状況を見てみましょう。県立浦和は、前年の倍率が低めであったことへの好感に加え、東大合格実績に対する評価か、定員増以上に応募者が増え、倍率が1.26→1.50倍と大幅に上昇しました。浦和第一女子は、前年難関校ではやや低めの倍率であったことへの好感による受験生流入はあったものの、定員増ほど応募者が増えず、倍率が1.36→1.26倍とやや低下しました。県立川越は、前年の倍率が難関校の中ではやや低い倍率であったことへの好感か、定員減でも前年並みの応募者に落ち着きました。倍率が1.37→1.50倍に上昇しています。川越女子は、前年春の大学合格実績伸長への評価か、定員減でも応募者が増え、倍率が1.40→1.58倍と上昇しました。県内の普通科では3番目の高倍率です。大宮・普通科は、東大をはじめとする好調な大学合格実績への評価か、応募者が増え倍率が1.43→1.52倍と若干上昇しています。全県の普通科では5番目の高倍率でした。例年、高倍率の上位に位置している市立浦和は、前年県内の普通科では最高倍率だったことに対する敬遠があったためか、応募者が減少し倍率がやや低下しています。それでも1.63倍と全県の普通科の中では蕨に次ぐ2番目の高倍率となっています。

普通科以外では、大宮・理数(3.07倍)、蕨・外国語(1.83倍)などが高倍率になっています。理数科や外国語科は募集枠が小さく、わずかな応募者の増減で倍率が大きく上下することがあります。また、上位校が集まっている旧1学区南部では、交通の利便性により旧他学区からの受験生が比較的流入しやすいため、高倍率になる学校が多くあります。いずれも受験校選択には注意が必要です。
前期選抜実質倍率 上位10校の推移
(画像をクリックすると拡大します)

─ 私立高校入試 ─

公立志向が強まり私立応募者が減少

2013年春の埼玉県私立高校入試では、前年と同じ46校が募集を行いました。埼玉県総務部学事課の調査(調査結果から通信制の高校を除いたもの)では、14,310人(前年比1.0%減)の総募集定員に対してのべ68,300人(前年比1.9%減)の応募があり、応募倍率は4.77倍となりました。前年より0.05ポイント下がっています。募集定員が減ったのは、中高一貫教育校の高校募集の減少が原因です。
2012年は、中学卒業予定者の増加分よりも応募者増のほうが大きくなり、私立志望者の割合が増えています。公立高校の入試一本化という入試制度変更に不安感を抱いたものと思われます。その結果、単願が増え併願はそれ以上に増えたもようです。学力に自信のない受験生が、内申などの学力基準によって事前に合格の可能性が明確になる私立高校の単願・併願入試に集まったと推測できます。また、私立高校への就学支援金制度と県独自の上乗せの補助が浸透してきたことも、県内私立高校への志望者増加を後押ししたと考えることができます。

2013年は公立高校の入試一本化初年度よりも、入試状況がわかってきたことで公立への不安感が小さくなり、私立高校の単願への出願減少や併願校数の減少につながったようです。
それでは、私立高校の入試制度を見ていくことにしましょう。埼玉県の私立高校では併願入試が主流で、10~12月ごろ、受験生や保護者が私立高校の担当者と個別相談を行うことで、合格の可能性を確認することができます。成績表のコピーなどを持参して相談するのですが、学校が設定している内申基準や学力基準をクリアしていればかなり高い確率で合格となるケースが多くなっています。しかし、上位校などでは内申基準はあくまでも出願基準であって、試験当日の入試得点を重視するという場合もありますので注意が必要です。

私立入試の開始日は1/22で、ほとんどの学校が、開始日の初日~4日目に入試を行っています。私立高校側の早く生徒を確保したいという考えと、早く合格を決めたいという受験生側の考えが一致しているため、多くの私立高校がこの時期に行う入試に定員の多くを配分しています。そのため日程の遅い2月に入って実施される入試では、一部の大学付属校を除くほとんどの高校で応募者の少ない入試になっています。入学者数を調整するための入試として位置づけている高校も少なくありません。「併願」制度は県内のほとんどの学校で導入されていて、私立高校の受験者総数に占める併願受験者の割合は非常に高くなっています。一方、大学付属で難関校の早大本庄・慶應志木・立教新座などには併願制度はありません。
?「各校の入試状況はこちらをご覧ください。」