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そうだったのか中学入試
「そうだったのか!中学入試-市進の中学受験情報ナビ-」は、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)の国立・私立入試と公立中高一貫校受験の入試情勢・偏差値などを塾ならではの視点で総合的にお伝えします。
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コラム「そうだったのか!中学入試」
トップページ > コラム「そうだったのか!中学入試」第31~40話 > 第34話「2013年中学入試予想第一弾――7月公開模試結果から入試動向を読む(つづき)――」

第34話「2013年中学入試予想第一弾――7月公開模試結果から入試動向を読む(つづき)――」

 

2012年10月3日

公開模試の受験者数も7月から9月・10月と増えていき11月がピークとなりますが、その過程で各月の模試結果をにらみながら志望校の修正が行われていきます。したがって今後まだまだ志望動向は変動することを理解しておいてください。では前回のつづきで大学付属校のうちGMARCH系列校から見ていきましょう。

3.大学付属校の志望動向

第33話で見たように大学付属校を代表する早慶大系列校では、一部を除き今春入試につづいて志望者の減少傾向が止まっていません。また一部で志望者が増加しているといっても、ここ1、2年の応募者減から回復といえるレベルには戻っていません。
では早慶大に次ぐGMARCH大の系列校はどうでしょうか。

(2)GMARCH大系列校

明治大学明治(調布市)1回は男子が7%、女子は11%の減少です。男子は今春の入試でも応募者が6%減でしたから、このまま行けば2年連続の応募者減になりそうです。GMARCH大系列校の男子の中では最も難易度が高いのでチャレンジ層の敬遠による減少である可能性が高そうです。女子は今春入試での4.9→5.5倍と倍率上昇した反動でしょう。

明治大学中野
明治大学中野
明大系で唯一の男子校である明治大学中野(中野区)は明治大学の付属校ですが大学とは別法人(学校法人中野学園)で、今春の明大への推薦入学は卒業生395名中301名(77%)でした。しかし他大学進学にも力を入れていて、今春は国公立大が東大1名、一橋大2名など6名で、早慶上智大は29名など難関大実績が好調で評価も上がっているようです。
7月模試の志望者は1回が6%増、2回は7%増です。この10月から始まる新校舎建設(移転や仮校舎はなし。2016年9月竣工予定)や来春の明治大学の中野キャンパスのオープンもプラス材料ですが、同レベルの進学校系の学校と比べて、明大へ77%の進学の他にも難関大への実績も上がっているのが人気上昇の最大の理由でしょう。

明治大学中野八王子(八王子市)も明大中野と同じ法人の共学校で、明大への推薦入学は80%です。7月模試では明大中野とは逆に男子の志望者が20%の大きな減少、女子は2%の微減です。男子は同系列の明大中野や後述の中大横浜との競合があるのでしょうか。

青山学院(渋谷区)は男子が29%の大幅減で、女子も10%の減です。大学は1・2年生が相模原キャンパスから都心の青山キャンパスに戻りますから(理工学部以外)中等部の人気も上昇しそうなものですが、ここ3年の入試での応募者数は男子が533→513→452名、女子は733→641→629名と減少傾向が続き更に志望者が減りそうなのは、学費の高さ(初年度納入金134万円)によるのでしょうか。またプロテスタントミッションのこの学校の校風がより女子に人気が高く、男女での志望者動向の差に反映していそうです。

立教池袋(豊島区)は中学からは男子約70名の小規模募集の学校です(系列小学校からは約50名が入学)。今春入試では1・2回の合計で応募者が507→445名と12%減でしたが、7月模試の志望者も15%減で減少傾向に歯止めがかかっていません。その背景には同じ大学付属校との競合以外に、巣鴨、城北、本郷などの男子進学校や埼玉の有力共学校との競合もあるようです。

同じ系列の立教新座(新座市)も志望者が13%の減少で、その理由は上記の立教池袋と同様と思われますが、より埼玉の有力共学校の影響を受けていそうです。

立教女学院(杉並区)は立教大学と創立者を同じくしますが別法人(学校法人立教女学院)で、立教女学院短大の併設校です。今春の卒業生183名のうち立教大学へ117名、併設短大へは4名が推薦で進学しています。’12年入試では応募者(一般)が402→322名と20%と大幅減となりましたが、7月模試の志望者数も12%減です。東京西部の女子校では最もブランドイメージの強い学校ですが、明大明治などの大学付属校の他、吉祥女子、鴎友学園女子、晃華学園あるいは共学(別学)の渋谷教育学園渋谷、国学院久我山などの進学校系との競合が厳しくなっているのでしょうか。

中央大学の付属校は2校あります。開校4年目の中央大学附(小金井市)の3年間の応募者は、男子が195→336→252名と昨年は大幅増でしたが今春は25%の大幅減、女子は183→218→235名と昨年は19%増で今春は8%増でした。しかし7月模試の志望者は男女ともに相当な減少で、男子が14%減、女子は18%減です。減少の要因としては明大系との競合の他、地域によっては次に述べる中央大学横浜との競合もあるかも知れません。

中央大学横浜
中央大学横浜
中央大学横浜(横浜市中区山手町から’13年4月に都筑区に移転し中大横浜山手から校名変更)は今春の共学化に続き来春の新校舎移転で、今春入試でも大人気でしたがさらに人気がヒートアップしています。7月模試の1回の志望者はなんと男子が73%増、女子は42%増です。3回入試が午後入試になることもあり全ての回で応募者が増え、入試レベルも上昇するのは確実です。

法政大学系は2校ありますが法政大学中のデータが不完全なため割愛し、ここでは法政大学第二(川崎市中原区)を見てみます。‘12年入試では二回の合計で1,266→1,218名と4%の微減でしたが、7月模試の1回の志望者も4%の減少です。ただし2016年の共学化にむけて教育環境の改善のため定員の削減が行われ、来年は1回が110→105名、2回は80→70名と定員減ですから、この程度の応募者減では倍率の変動はなさそうです。

学習院の系列校は2校あります。学習院大に併設の学習院中等科(豊島区)は大学と同じ目白キャンパスにある男子校で、半数近くが他大学受験する半付属校です。7月模試の志望者数は15%増ですが、これはこの4年間応募者が446→408→384→350→324名と減少が続いているのに対する反動と思われます。

学習院女子大に併設の学習院女子中等科(新宿区)も大学と同じ戸山キャンパスにあり、東大4名など他大学進学者が4割近い半付属校です。今春入試で実倍率が2.2→2.6倍と上昇した反動か模試の志望者は18%の大幅減です。

4.中堅校の志望動向

(1)男子校

世田谷学園
世田谷学園
東大をはじめ難関大学合格実績が大きく伸びた世田谷学園(世田谷区)は第一志望者中心の1回が6%増ですが上位層が激増しており難化は確実です。また3回は21%の大幅増でこちらも上位層が相当に増加しています。2回は駒場東邦や芝などの上位校との併願者が多い入試ですが上位層の増加はわずかです。以上から見て学力上位層に第一志望校として選ばれる学校になってきたということでしょうか。

東大合格実績が18→14→19名と回復した攻玉社(品川区)は1回が13%減、2回は9%減、特選が3%減とすべての回で志望者が減っていますが、受験生のレベルは世田谷学園と同様に急上昇しています。特に第一志望中心の1回で有望圏以上の上位層がなんと80%の増加です。減っているのはほとんど下位層ですから、全く受験者層が変わってきていると見たほうがよさそうです。また上位層が1回入試に集中しているのも世田谷学園と同じ傾向です。

2年連続で都内最多の応募者を集めた東京都市大附(世田谷区)はコース制を導入しますが、公表が6月だったため7月の模試の志望動向にはほとんど反映されていないと思われます。1回は前年並み、2回は6%減ですがどちらも上位層が6割前後の増加で、あいかわらず勢いが続いているようです。

芝浦工大
芝浦工大
芝浦工大(板橋区)は併設大への推薦入学は37%で他大学受験が主流になっています。今春東大合格者を出して注目度があがったのか、1回の志望者が14%増、2回が6%増、3回は27%増です。

鎌倉学園(鎌倉市)の志望者は3回とも減っていますが、上記の3校同様に1回・3回は上位層が増加し、下位層が減っています。ただし2回は志望者もその上位層もやや減少しています。

(2)女子校

大妻多摩
大妻多摩
午後入試を新設する大妻多摩(多摩市)は大学合格実績も好調でしばらく低迷していた応募者数を回復しそうな勢いです。2月1日午前の1回は定員を50→40名に減員で志望者数も5%減ですが、同じ2月1日午後の1回午後で志望者を230名以上集めていますから、午前・午後のダブりがあるとしても実際上は大幅に志望者数が増加です。

同じ大妻系列ながら別法人(学校法人誠美学園)の大妻中野(中野区)は建設中の新校舎(高層棟はすでに完成、低層棟などすべての完成は’13年9月)や開設4年目のアドバンストクラスで大人気になっていて、7月模試の志望者数でも好調を維持しています。1回は2%、4回は4%の微増ですが午後入試の3回アドバンストは12%の増加です。ただし1日午後の2回アドバンストは競合が厳しいためか12%減となっています。

プロテスタントミッション校の恵泉女学園(世田谷区)はその校風が支持されていて第一志望者が多い学校ですが、今春は早慶上智大やMARCH大などの私立難関大の合格実績が大きく伸びたこともあって、1回が8%増、2回は3%増です。ただし1回は志望者が増えていますが上位層はやや薄くなっています。なお3回は前年同数でした。

品川女子学院(品川区)は今春入試で3回の入試すべてで応募者数を増やし(3回の合計で23%増)ましたが、その勢いはまだ続いているようで、7月模試の志望者数は1回が5%増、2回は3%増、3回はほぼ前年同数です。特に2回は上位層がやや厚くなっていて難化の可能性があります。

十文字(豊島区)は人気のスーパー選抜が今春の応募者16%増に続き更に応募者数を伸ばしそうな勢いです。1日午後の2回スーパー選抜は5%増と勢いが続いています。

田園調布学園(世田谷区)は今春の応募者が1回で22%増、3回は7%増でしたが、7月模試の志望者数では1回が3%増、2回は9%増と好調を維持しています。

東京女学館(渋谷区)は2月2日に一般学級の午後入試を新設します。(以前から2月2日に午後入試を実施していた国際学級と同じ問題です)午後入試実施校では普連土学園につぐレベルの偏差値の学校で、7月模試の志望者数から見て300名を超える応募者を集めそうです。なお併設の東京女学館大学は閉学が決まり2013年より学生募集を停止します、すでに中高は実質的に進学校でしたが、名実ともに付属校ではなくなりました。

三輪田学園
三輪田学園
創立125年目の都心の伝統校、三輪田学園(千代田区)は地味な校風の学校ですが、この学校らしい着実な学校改革が支持されているようです。7月模試の志望者は定員を85→80名と減員した1回が6%増、定員を55→60名と増員した2回は11%減、3回は16%増です。第一志望の多い1回が増えているのは学校に対する評価の上昇をうかがわせます。

つぎに神奈川の女子中堅校で注目される志望動向を見て見ましょう。

カリタス女子(川崎市多摩区)は今春入試であえて2月7日という遅い日程に3回入試を新設し、応募者が255名、実受験舎も193名で実倍率8.8倍という大変な成功を収めて注目されましたが、7月模試の3回の志望者数は23%増で更に増えていきそうな勢いです。1回も7%増と好調です。

ここ数年応募者の減少傾向が続いていた日本女子大附(川崎市多摩区)が7月模試で回復の兆しを見せています。1回が8%増、2回は前年並みです。ここ数年の状況に危機感を持って、日本最古の名門私立女子大として、また私立女子大で唯一理学部を有する大学の付属校として女子教育の良さや理数教育について積極的な広報活動が効を奏しているのでしょう。なお併設大への進学が約80%で残りの20%が他大学進学ですが、他大学進学の中身は東大、早慶上智大また医学部など人数は多くはないですが非常に高いレベルの実績といえます。

今春午後入試を導入した聖園女学院(藤沢市)は3次(2日午後)の志望者がなんと84%の激増です。ただし午前入試の1次・2次・4次の志望者は減っているので、手続き率が低い午後入試だけがいくら増えても学校の立場ではあまり嬉しくはないでしょう。

昨年応募者数が大きく落ち込み、今春は大きく回復した横浜女学院(横浜市中区)は2月1日午後のBが17%増、3日午前のDが18%増と回復基調が続いています。学校改革の成果が大学合格実績で早慶上智大7→7→16名、GMARCH大7→33→41名などにあらわれていて、これが志望者数に反映しているようです。

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