
トップページ > コラム「そうだったのか!中学入試」第31~40話 > 第36話「 2013年中学入試予想第2弾――9月公開模試から入試動向を読む―― 」
第36話「 2013年中学入試予想第2弾――9月公開模試から入試動向を読む―― 」
2012年11月2日
1.男子上位進学校の志望動向
開成(荒川区)は7月では5%減でしたが、9月は予想通り増えてきて3%増になっています。いずれにせよ難易度の変動はないと思われます。
麻布(港区)は今のところ8%減で7月から変化していませんが、開成や駒場東邦から回ってくる可能性もあり、この先どのように推移するか注目されます。
武蔵(練馬区)は7月では12%減でしたが、9月はやや回復し10%減です。
駒場東邦(世田谷区)は最難関レベルの都内男子校で7月段階では唯一志望者が6%増と増えていましたが、9月では1%増と落ち着いてきています。現状では上位層が増加しており難易度が上昇する可能性もあります。
以上4校の志望者合計は7月では4%減でしたが、9月では1%増となっています。個々の学校の志望者数は増減がありますが、最上位層全体としては前年並みの人数になりそうです。

海城 海城(新宿区)は7月に微減でしたが、9月では1・2回とも3~4%の増加に転じています。東大の実績を回復し京大の実績も伸ばしていますからこれは当然と言えるでしょう。
芝(港区)は1回が6%減、2回は7%増ですが、東大5→14名、京大3→6名、一橋大5→12名、東工大9→11名、早慶上智大206→277名など大学合格実績を大きく伸ばしていますから、1回はまだ志望者数を回復する可能性があります。
次に神奈川の男子上位校を見ていきます。栄光学園(鎌倉市)は7月に13%減でしたが志望者はやや増えて9月は11%減です。後述の聖光学院の人気が上がっているとはいえまだ栄光学園の地力とブランド力は健在ですから、この先さらに減少幅が縮まる可能性があるでしょう。
新校舎が2013年中に完成する聖光学院(横浜市中区)は新校舎人気もあるのか、7月には5%減だった1回が9月は1%減まで志望者を増やしています。2回も9%減から5%減まで増えてきています。
浅野(横浜市神奈川区)は7月から9月にかけて8%減から9%減と志望者がわずかに減っていますが、模試で志望者減でも本番入試の応募者は増えていた昨年の例もあり、実際の入試では応募者がこんなに減ることはないと思われます。減ったとしても微減程度で難易度は前年並みでしょう。

サレジオ学院 サレジオ学院(横浜市都筑区)はここ数年のレベルの上昇で第一志望者が増えたのを受けて今春入試からAの定員を100→110名と増員しましたが、2011年春の大学合格実績が下がったためか応募者が減少。2012年春の大学合格実績は大きく回復していますが、9月模試の志望者は9%減でまだ減少傾向が続いています。このままいけば難易度が下がる可能性大です。Bは1%増で前年並みです。なお今大人気の中大横浜が来春すぐ近くに移転してきますが、カトリック男子校のサレジオ学院とは校風も大きく異なり、入学レベルもサレジオ学院の方がはるかに高いので影響を受けることはほとんど無いでしょう。
2.女子上位進学校の志望動向
最難関の桜蔭(文京区)は7月の8%減から変わっていません。とはいえ減っているのはチャレンジ層でしょうから難易度の変動は考えられません。
東大合格者が32→23名と減ったのが影響したのか7月段階では13%と相当な減少だった女子学院(千代田区)は5%減まで志望者数を回復しています。
雙葉(千代田区)も7月の10%減から4%減まで志望者数を回復しています。今春入試で応募者が減って倍率が4.0→3.5倍と下がりましたから、この先チャレンジ層が戻ってさらに減少幅が小さくなるかもしれません。

豊島岡女子 今や上記3校に並ぶ位置にある豊島岡女子(豊島区)は今春の東大合格実績も伸びて人気が上がっているようです。7月は1回が8%増、2回は1%増でしたが9月では1回が7%増、2回は9%増です。第一志望中心の1回と上位校との併願者の多い2回が両方増加すれば難易度が上昇する可能性が高くなってきます。
さてその他の上位校で目につく学校が3校あります。
頌栄女子学院(港区)1回は7月では4%減でしたが9月になっていきなり15%増と急増しています。早慶上智大の実績が大きく伸びたことが志望者増に結びついたと思われます。なぜこの時期になって増えてきているのかは不明ですが、鴎友学園女子や洗足学園から回っているのかもしれません。
吉祥女子(杉並区)1回は7月に14%増と大きく増えていましたが、9月では少し落ち着いて8%増です。その代わり7月では前年同数だった2回が9月では5%増です。
晃華学園(調布市)1回は7月の6%増から9月は20%増と大きく増えています。以前は2日入試校でしたが今春入試から1日に定員30名で新設した1回をさらに来春は50名に増員して1日入試校として定着を図る戦略は成功しつつあるといえそうです。
次に神奈川の学校を見ていきます。
大学合格実績が回復してきているフェリス女学院(横浜市中区)は7月が1%減と前年並みでしたが9月は5%減と志望者が減っています。上位層は増えているようですからチャレンジ層が敬遠した結果と思われます。
同じく大学合格実績が復調してきている横浜雙葉(横浜市中区)は7月の3%減から9月はやや減少幅が増えて6%減です。
横浜共立(横浜市中区)のAは7月に4%減でしたが9月はなぜか17%と大幅減です。もしこのままいけば難易度は緩和するでしょうが、いささか減りすぎでまた反動で増えるかもしれません。3日から4日に入試日変更のBは33%増から9月は31%増とわずかに減っています。Bの大幅増は3日が日曜日にあたって4回に入試日が変わる年はいつものことで難易度上昇は確実です。
洗足学園(川崎市高津区)は7月の志望者数が3回の入試すべてで1~2割の減少でしたが、9月に入っても1回が20%減、2回は8%減、3回は18%減です。学校のレベルが上がってチャレンジ層に敬遠されているのにくわえ、早慶上智大の実績が大きく伸びた頌栄女子学院などに回っているのかも知れません。
鎌倉女学院(鎌倉市)も1回が23%減、2回は39%の大幅減です。2回は入試日が4日から3日に変わりますから横浜市立南高附などの有力校との競合のための大幅減かもしれませんが、1回の減少は、大学合格実績が下がったわけでもなく理由が見あたりません。学校は若宮大路に面して由比ヶ浜から800メートルほどの位置にあり、裏が滑川という立地に津波の不安を感じた保護者がいた可能性はありますが、それなら去年ではなく今年大きく減っているのが説明できません。10月に実施された学校説明会の参加者数も校外の進学相談会の相談件数も前年並みとのことですから、最終的には微減程度になるのではないかと思われます。

湘南白百合学園 県内の女子校では珍しく今春入試で応募者が増え、大学合格実績も大きく回復した湘南白百合学園(藤沢市)は9月模試でも志望者数前年並みと好調を維持しています。一般の募集定員が60名と少なく上位層も厚くなっているので、難易度アップの可能性があり要注意です。
3.主要大学付属校の志望動向
最初に早慶大系列校の志望動向を見てみます。まず下に9月模試の志望者の今年と去年の志望者数と前年比(%)の一覧を見てください。Mは男子、Fは女子、数字は左が2012年9月、まん中は2011年9月の模試志望者数、右は前年比です。
この中で早稲田(新宿区)は早大係属校ですが進学校色が強く早大への進学は約半数と他の学校とはかなり性格が異なることに注意が必要です。
さて早慶大系列校で志望者が増えているのは、慶應中等部(港区)と早稲田実業(国分寺市)の女子だけです。両校の女子はここ数年応募者の減少傾向が続いているのでその反動による増加という要素が大きいと思われます。慶應湘南藤沢(藤沢市)のみは男女ともほぼ前年並みです。
7月から9月までの変動で目につくのは、慶應普通部(横浜市港北区)が4%増から7%減、それに対応するように慶應中等部の男子が12%減から6%減に増加です。
早大学院(練馬区)は39%の大幅減からいくらか回復していますがそれでも32%減です。また早稲田は3%減から大きく志望者を減らし11%減となっています。
次にMARCH大系列校について見てみます。
すぐ気がつくのは中大横浜(‘13年4月より横浜市都筑区)の増加ぶりですが、これでも7月の男子73%増、女子42%増からいくらか落ち着いてきています。なお9月に今春入試の不祥事についての報道がありましたが、日程的にみて9月模試データにはほとんど反映していないようです。また文化祭の来場数も前年並みだったとのことで、共学化に続く新校舎移転による勢いはそがれていないようです。
その他ほとんどが7月以降減り気味ですが、法政大学(三鷹市)の女子は15%減から1%減へ、中央大付(小金井市)の女子が18%減から12%減と増えているのは注目されます。
なお青山学院(渋谷区)の女子が7月の10%減から20%減と大きく減っているのは、週刊誌などで報道された不祥事の影響があるかも知れません。(その後学校説明会で学校側よりこの件については厳正な対応をしたとの説明がありました。)
その他の学校で注目されるところでは
と男子では珍しく学習院(豊島区)が11%増とかなりの増加ですが、これはここ数年の応募者減に対する反動による増加でしょう。また学習院女子(新宿区)の15%減という相当な志望者減は今春の倍率上昇に対する敬遠と思われます。

日本女子大附 何年も応募者の減少が続いていた日本女子大附(川崎市多摩区)は7月の8%増から減ってはいますが下げ止まりが見えてきました。名門女子大の付属校ながら入試では苦労してきましたが、近年では広報活動にも力を入れ、中等教育における女子教育の意義や創立以来の理科教育の取り組みなどを積極的にアピールした成果でしょうか。
以上の大学付属校20校について、総計では7%の減少で、男女別に見ると男子が9%減、女子が4%減と男子の減少幅の方がかなり大きくなっています。今春入試で主要大学付属校の応募者減が目立ちましたが、来春入試でもこの傾向は男子を中心に続きそうです。
開成(荒川区)は7月では5%減でしたが、9月は予想通り増えてきて3%増になっています。いずれにせよ難易度の変動はないと思われます。
麻布(港区)は今のところ8%減で7月から変化していませんが、開成や駒場東邦から回ってくる可能性もあり、この先どのように推移するか注目されます。
武蔵(練馬区)は7月では12%減でしたが、9月はやや回復し10%減です。
駒場東邦(世田谷区)は最難関レベルの都内男子校で7月段階では唯一志望者が6%増と増えていましたが、9月では1%増と落ち着いてきています。現状では上位層が増加しており難易度が上昇する可能性もあります。
以上4校の志望者合計は7月では4%減でしたが、9月では1%増となっています。個々の学校の志望者数は増減がありますが、最上位層全体としては前年並みの人数になりそうです。

海城 海城(新宿区)は7月に微減でしたが、9月では1・2回とも3~4%の増加に転じています。東大の実績を回復し京大の実績も伸ばしていますからこれは当然と言えるでしょう。
芝(港区)は1回が6%減、2回は7%増ですが、東大5→14名、京大3→6名、一橋大5→12名、東工大9→11名、早慶上智大206→277名など大学合格実績を大きく伸ばしていますから、1回はまだ志望者数を回復する可能性があります。
次に神奈川の男子上位校を見ていきます。栄光学園(鎌倉市)は7月に13%減でしたが志望者はやや増えて9月は11%減です。後述の聖光学院の人気が上がっているとはいえまだ栄光学園の地力とブランド力は健在ですから、この先さらに減少幅が縮まる可能性があるでしょう。
新校舎が2013年中に完成する聖光学院(横浜市中区)は新校舎人気もあるのか、7月には5%減だった1回が9月は1%減まで志望者を増やしています。2回も9%減から5%減まで増えてきています。
浅野(横浜市神奈川区)は7月から9月にかけて8%減から9%減と志望者がわずかに減っていますが、模試で志望者減でも本番入試の応募者は増えていた昨年の例もあり、実際の入試では応募者がこんなに減ることはないと思われます。減ったとしても微減程度で難易度は前年並みでしょう。

サレジオ学院 サレジオ学院(横浜市都筑区)はここ数年のレベルの上昇で第一志望者が増えたのを受けて今春入試からAの定員を100→110名と増員しましたが、2011年春の大学合格実績が下がったためか応募者が減少。2012年春の大学合格実績は大きく回復していますが、9月模試の志望者は9%減でまだ減少傾向が続いています。このままいけば難易度が下がる可能性大です。Bは1%増で前年並みです。なお今大人気の中大横浜が来春すぐ近くに移転してきますが、カトリック男子校のサレジオ学院とは校風も大きく異なり、入学レベルもサレジオ学院の方がはるかに高いので影響を受けることはほとんど無いでしょう。
2.女子上位進学校の志望動向
最難関の桜蔭(文京区)は7月の8%減から変わっていません。とはいえ減っているのはチャレンジ層でしょうから難易度の変動は考えられません。
東大合格者が32→23名と減ったのが影響したのか7月段階では13%と相当な減少だった女子学院(千代田区)は5%減まで志望者数を回復しています。
雙葉(千代田区)も7月の10%減から4%減まで志望者数を回復しています。今春入試で応募者が減って倍率が4.0→3.5倍と下がりましたから、この先チャレンジ層が戻ってさらに減少幅が小さくなるかもしれません。

豊島岡女子 今や上記3校に並ぶ位置にある豊島岡女子(豊島区)は今春の東大合格実績も伸びて人気が上がっているようです。7月は1回が8%増、2回は1%増でしたが9月では1回が7%増、2回は9%増です。第一志望中心の1回と上位校との併願者の多い2回が両方増加すれば難易度が上昇する可能性が高くなってきます。
さてその他の上位校で目につく学校が3校あります。
頌栄女子学院(港区)1回は7月では4%減でしたが9月になっていきなり15%増と急増しています。早慶上智大の実績が大きく伸びたことが志望者増に結びついたと思われます。なぜこの時期になって増えてきているのかは不明ですが、鴎友学園女子や洗足学園から回っているのかもしれません。
吉祥女子(杉並区)1回は7月に14%増と大きく増えていましたが、9月では少し落ち着いて8%増です。その代わり7月では前年同数だった2回が9月では5%増です。
晃華学園(調布市)1回は7月の6%増から9月は20%増と大きく増えています。以前は2日入試校でしたが今春入試から1日に定員30名で新設した1回をさらに来春は50名に増員して1日入試校として定着を図る戦略は成功しつつあるといえそうです。
次に神奈川の学校を見ていきます。
大学合格実績が回復してきているフェリス女学院(横浜市中区)は7月が1%減と前年並みでしたが9月は5%減と志望者が減っています。上位層は増えているようですからチャレンジ層が敬遠した結果と思われます。
同じく大学合格実績が復調してきている横浜雙葉(横浜市中区)は7月の3%減から9月はやや減少幅が増えて6%減です。
横浜共立(横浜市中区)のAは7月に4%減でしたが9月はなぜか17%と大幅減です。もしこのままいけば難易度は緩和するでしょうが、いささか減りすぎでまた反動で増えるかもしれません。3日から4日に入試日変更のBは33%増から9月は31%増とわずかに減っています。Bの大幅増は3日が日曜日にあたって4回に入試日が変わる年はいつものことで難易度上昇は確実です。
洗足学園(川崎市高津区)は7月の志望者数が3回の入試すべてで1~2割の減少でしたが、9月に入っても1回が20%減、2回は8%減、3回は18%減です。学校のレベルが上がってチャレンジ層に敬遠されているのにくわえ、早慶上智大の実績が大きく伸びた頌栄女子学院などに回っているのかも知れません。
鎌倉女学院(鎌倉市)も1回が23%減、2回は39%の大幅減です。2回は入試日が4日から3日に変わりますから横浜市立南高附などの有力校との競合のための大幅減かもしれませんが、1回の減少は、大学合格実績が下がったわけでもなく理由が見あたりません。学校は若宮大路に面して由比ヶ浜から800メートルほどの位置にあり、裏が滑川という立地に津波の不安を感じた保護者がいた可能性はありますが、それなら去年ではなく今年大きく減っているのが説明できません。10月に実施された学校説明会の参加者数も校外の進学相談会の相談件数も前年並みとのことですから、最終的には微減程度になるのではないかと思われます。

湘南白百合学園 県内の女子校では珍しく今春入試で応募者が増え、大学合格実績も大きく回復した湘南白百合学園(藤沢市)は9月模試でも志望者数前年並みと好調を維持しています。一般の募集定員が60名と少なく上位層も厚くなっているので、難易度アップの可能性があり要注意です。
3.主要大学付属校の志望動向
最初に早慶大系列校の志望動向を見てみます。まず下に9月模試の志望者の今年と去年の志望者数と前年比(%)の一覧を見てください。Mは男子、Fは女子、数字は左が2012年9月、まん中は2011年9月の模試志望者数、右は前年比です。
・慶應普通部 | M | 533 | 571 | 93% |
・慶應中等部 | M | 605 | 647 | 94% |
F | 328 | 298 | 110% | |
・慶應湘南 | M | 332 | 333 | 100% |
F | 333 | 338 | 99% | |
・早大学院 | M | 344 | 506 | 68% |
・早稲田実業 | M | 492 | 533 | 92% |
F | 295 | 258 | 114% | |
・早稲田 | M | 821 | 922 | 89% |
この中で早稲田(新宿区)は早大係属校ですが進学校色が強く早大への進学は約半数と他の学校とはかなり性格が異なることに注意が必要です。
さて早慶大系列校で志望者が増えているのは、慶應中等部(港区)と早稲田実業(国分寺市)の女子だけです。両校の女子はここ数年応募者の減少傾向が続いているのでその反動による増加という要素が大きいと思われます。慶應湘南藤沢(藤沢市)のみは男女ともほぼ前年並みです。
7月から9月までの変動で目につくのは、慶應普通部(横浜市港北区)が4%増から7%減、それに対応するように慶應中等部の男子が12%減から6%減に増加です。
早大学院(練馬区)は39%の大幅減からいくらか回復していますがそれでも32%減です。また早稲田は3%減から大きく志望者を減らし11%減となっています。
次にMARCH大系列校について見てみます。
・明大明治 | M | 655 | 704 | 93% |
F | 389 | 449 | 87% | |
・明大中野 | M | 1057 | 1057 | 100% |
・明中八王子 | M | 209 | 277 | 76% |
F | 200 | 213 | 94% | |
・青山学院 | M | 447 | 687 | 65% |
F | 633 | 791 | 80% | |
・立教池袋 | M | 315 | 380 | 83% |
・立教新座 | M | 1387 | 1614 | 86% |
・立教女学院 | F | 401 | 444 | 90% |
・中央大附 | M | 381 | 449 | 85% |
F | 341 | 387 | 88% | |
・中大横浜 | M | 551 | 352 | 157% |
F | 564 | 414 | 136% | |
・法政大学② | M | 197 | 225 | 88% |
F | 207 | 210 | 99% | |
法政第二 | M | 684 | 722 | 95% |
すぐ気がつくのは中大横浜(‘13年4月より横浜市都筑区)の増加ぶりですが、これでも7月の男子73%増、女子42%増からいくらか落ち着いてきています。なお9月に今春入試の不祥事についての報道がありましたが、日程的にみて9月模試データにはほとんど反映していないようです。また文化祭の来場数も前年並みだったとのことで、共学化に続く新校舎移転による勢いはそがれていないようです。
その他ほとんどが7月以降減り気味ですが、法政大学(三鷹市)の女子は15%減から1%減へ、中央大付(小金井市)の女子が18%減から12%減と増えているのは注目されます。
なお青山学院(渋谷区)の女子が7月の10%減から20%減と大きく減っているのは、週刊誌などで報道された不祥事の影響があるかも知れません。(その後学校説明会で学校側よりこの件については厳正な対応をしたとの説明がありました。)
その他の学校で注目されるところでは
・学習院 | M | 361 | 324 | 111% |
・学習院女子 | F | 292 | 343 | 85% |
と男子では珍しく学習院(豊島区)が11%増とかなりの増加ですが、これはここ数年の応募者減に対する反動による増加でしょう。また学習院女子(新宿区)の15%減という相当な志望者減は今春の倍率上昇に対する敬遠と思われます。
日本女子大附 | F | 337 | 338 | 100% |

日本女子大附 何年も応募者の減少が続いていた日本女子大附(川崎市多摩区)は7月の8%増から減ってはいますが下げ止まりが見えてきました。名門女子大の付属校ながら入試では苦労してきましたが、近年では広報活動にも力を入れ、中等教育における女子教育の意義や創立以来の理科教育の取り組みなどを積極的にアピールした成果でしょうか。
以上の大学付属校20校について、総計では7%の減少で、男女別に見ると男子が9%減、女子が4%減と男子の減少幅の方がかなり大きくなっています。今春入試で主要大学付属校の応募者減が目立ちましたが、来春入試でもこの傾向は男子を中心に続きそうです。