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そうだったのか中学入試
「そうだったのか!中学入試-市進の中学受験情報ナビ-」は、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)の国立・私立入試と公立中高一貫校受験の入試情勢・偏差値などを塾ならではの視点で総合的にお伝えします。
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コラム「そうだったのか!中学入試」
トップページ > コラム「そうだったのか!中学入試」第41~50話 > 第41話 「2013年首都圏中学入試(1) ――千葉私立中学推薦入試――」

第41話「2013年 首都圏中学入試(1) ――千葉私立中学推薦入試――」

 

2013年1月9日

1. 千葉私立中学の推薦入試

首都圏(1都3県)の中学入試は12月の千葉の推薦入試を皮切りに、1月に千葉・埼玉の一般入試、2月1日からは東京・神奈川の入試が始まります。
したがって12月の千葉の推薦入試は首都圏中学入試の前哨戦ともいえますが、第一志望者のみを対象とした入試ですから特殊な性格の入試で、東京・神奈川からの「試し受験」が多い1月の一般入試とは異なり、県内生中心のローカルな入試であることを理解しておく必要があります。
2012年入試では千葉県内のほとんどの学校が一般入試の応募者を減らしました。その主な要因は東京・神奈川の受験生が「試し受験」のターゲットを千葉の学校から埼玉の有力校に変えたためです。しかし推薦入試はもともと東京・神奈川の受験生の「試し受験」の対象ではありませんから、ほぼ県内の第一志望者のみの入試で併願受験者がいないだけに、純粋にその学校の人気度を反映している入試といえるでしょう。
千葉には24校の私立中学がありますが、その内訳は女子校が3校、共学校が21校で、そのうち女子校は3校とも、共学校は12校、合わせて15校が推薦入試(または専願入試・第一志望入試)を実施しました。それでは入試の基本データ未公表の4校を除く11校について見ていきましょう。

(1)女子校

国府台女子学院(市川市)は新校舎完成にくわえ、東大2名、東工大1名など難関国立大で合格実績をあげて人気が上がっているようです。定員40名の推薦入試の応募者はこの4年間で、178→212→222→240名と着実に増えていて今年は前年比8%増です。

  入試当日は欠席者が1名で239名が受験し合格者は62名、実質倍率は3.9倍で前年の3.8倍よりわずかにアップしています。

聖徳大附女子(松戸市)は1学年の定員が160名の学校で、以前は入学者が120名前後でしたがここ数年は80~100名で、併設小学校からの20名前後の入学者を除けばほとんどが第一志望入試の合格者です。
今年の応募者は前年と同数の65名で全員が受験し60名が合格、実質倍率は1.1倍です。なお現時点では応募者・受験者・合格者の進学クラス・選抜クラス別の人数の内訳は公表されていません。

和洋国府台女子
和洋国府台女子
和洋国府台女子(市川市)は女子大の付属校から「大学のある進学校」への転換を図っていますが、不透明な経済情勢のなかで受験校の絞り込みが進んでいるためか、この4年間で入学者が278→205→155→109名と大きく減少。推薦入試の応募者も158→134→105→79名と減り続け、そのためか募集定員を総数で280→210名と大幅に減員しました。
推薦入試の定員も70→60名と減員していますが今年は応募者が前年を10名上回る89名になっています。全員が受験して合格者は75名で、実質倍率は1.2倍です。

(2)共学校

千葉の共学校では「千葉御三家」といわれる渋谷教育学園幕張、市川、東邦大東邦の上位3校と芝浦工大柏、専修大松戸、千葉日大一、二松学舎大柏、麗澤の5校の大学系列校および成田高附が推薦入試を実施せず一般入試のみの募集です。  したがって推薦入試を実施しているのは2番手以下の12校ということになりますが、暁星国際は入試データ非公表、志学館、秀明八千代、東京学館浦安の3校は一般入試終了後に入試データを公表するとのことですので、現時点でお伝えできるのは次の8校です。

昭和学院秀英(千葉市美浜区)は第一志望入試(推薦入試)実施校のなかでは最もレベルが高く、入試も高倍率になる学校です。しかし2009年以降2012年まで822→723→698→602名と応募者数が減り続け、今年もまた72名減(前年比12%減)の530名と大きく減っています。
欠席者が1名で受験者は529名、合格者は43名で実質倍率は17.0→12.3倍と大きく低下しています。第一志望入試とはいえ、今まで20倍近い高倍率が続いて敬遠されてきたということでしょうか。

昭和学院(市川市)の第一志望入試は全体としては前年並みですが男女で志望動向に違いがみられます。男子の応募者はこの3年間、36→28→26名と減少傾向が続いていますが、女子の応募者は76→69→72名と今年はわずかながら回復しています。男女合わせると112→97→98名と今年はほぼ前年並みです。
2名が欠席で96名が受験し76名が合格、実質倍率も1.3倍で前年と変わっていません。

西武台千葉(野田市)は開設3年目の特別選抜コースと進学コースの2コース制で特選から進学へのスライド合格制度があります。専願入試は両コース合わせると66→58名と12%の減少ですが、コース別では特選コースの応募者が16→31名とほぼ倍増し、進学コースは逆に50→27名とほぼ半減で、上位のコースを志望する層は増加しています。
各コースで欠席が1名ずつ出て特選コースは30名が受験し15名が合格で実質倍率は2.0倍、進学コースは26名が受験ですが特選不合格者15名がスライドで回ってきますから実際には41名が受験したと考えれば30名が合格で実質倍率は1.4倍となります。全体では56名が受験して45名が合格、実質倍率は1.2倍で前年と同じでした。

開校3年目の千葉明徳(千葉市中央区)の第一志望入試の応募者は昨年より1名減の35名で、男女別では男子が6名増で女子が7名減です。
1名が欠席で34名が受験し26名が合格、実質倍率は前年の1.2倍からわずかに上がって1.3倍でした。

推薦入試を始めて3年目になる東海大学浦安(浦安市)は応募者が145→114名と22%の大幅減で、男女別では男子が93→78名と15名減、女子は52→36名と16名減です。
中堅大学の付属校の多くが半付属校化ないし進学校化するなかで、本校も含めた東海大学の付属校は中高大の10年一貫教育を基本方針としているため、どうしても受験者層、特に第一志望層は限定されるのかもしれません。
欠席が2名出て112名が受験し65名が合格、実質倍率は前年の2.3倍から大きく下がって1.7倍となっています。

日出学園(市川市)の推薦入試の応募者は2009年以来、115→91→58→45名と減り続けていましたが、今年はどうやら底を打ったのかわずか1名ですが前年より増え46名です。しかし本校も男女で志望動向が異なり、男子の応募者は18→24名と6名増ですが、女子は27→22名と5名減です。46名全員が受験し、26名が合格、実質倍率は前年の1.6倍からやや上がって1.8倍でした。

八千代松陰
八千代松陰
八千代松陰(八千代市) は千葉の私立中学の推薦入試で最も応募者数を増やしています。なおこの学校の推薦入試には専願推薦と自己推薦がありますが、現時点ではその内訳が公表されていませんので両方を合わせた数値で見ていきます。
応募者数は2010年以降、199→184→220名と昨年大きく増え、さらに今年は12%増の247名、男女別では男子が118→121名と微増ですが、女子は102→126名と23%の大幅増です。応募者増加の理由は2011年春の早慶上智大の合格実績の伸び、2012年春の東大1名合格もありますが、女子の大幅な増加の主因は新制服の採用にあるようです。
2名が欠席で245名が受験し合格者は138名、実質倍率は前年の1.6倍より上がって1.8倍となっています。   

2.千葉・埼玉の一般入試応募状況

千葉・埼玉の一般入試は1月から始まりますが一部の学校は12月から出願が始まっています。ここでは応募状況を公表している学校の12月末における前年同日比を見てみます。ただし出願の締切は1月で、あくまで途中経過の数字ですから、今後まだ変動する可能性があることは留意しておく必要があります。

(1)千葉

まずトップ3校から見ていきます。

渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区)の1回は東京・神奈川の受験生が減って前年は2,037→1,818名(帰国含む)と11%減でした。今年は12月末段階の応募者が前年同日比3%増で若干回復していますが2年前の水準に戻ることは難しそうです。

市川(市川市)の1回も前年は渋谷教育学園幕張と同様に2,966→2,565名と14%の減少でした。今年は12月末段階の応募者2,139名で前年の最終応募者の81%まできています。締切りは1月12日ですから前年並みにはなりそうですが、2年前の水準まで戻るかどうかはわかりません。

東邦大東邦
東邦大東邦
東邦大東邦(習志野市)の前期は上記の2校と異なり昨年の応募者は2,440→2,430名とほぼ同数でした。今年は東大が久しぶりに10名と大学合格実績が好調で、12月末段階の応募者が前年同日比7%増です。

専修大松戸(松戸市)は3回の入試で例年のべ3,000名を超える応募者を集めていましたが、昨年は3,177→2,542名と20%の大幅減となりました。今年は12月末段階で1回は前年同日比で男子が52%増と大きく回復し、女子は21%増と一昨年並みに戻っています。

成田高付(成田市)は昨年の応募者数は前年並みを維持していましたが、今年の前期は前年同日比で男子が21%減、女子は8%減です。

(2)埼玉

まず男子校2校から。

城西川越(川越市)の1回は2010年以来687→567→429と減少傾向が続いていますが、今年は12月末の応募者が10%減で回復の兆しは見えてきません。

城北埼玉(川越市)の1回はこの3年間1,135→888→1,026名と隔年の増減がみられ、今年は12月末の応募者が18%減です。

次は女子校2校です。

大妻嵐山(比企郡)は昨年アドバンス以外でかなりの応募者が増加した反動か、一般1回が26%減、2回は30%減、アドバンス1回が11%減、セレクトは23%減、理数アドバンスにいたっては37%減とすべての入試で応募者がかなり減りそうです。

淑徳与野(さいたま市中央区)の1回は前年7%増でしたが今年は12月末段階で12%減です。栄東と入試レベルが近いため競合しているのかもしれません。

つぎは共学の学校です。

浦和実業(さいたま市南区)は新規開校の武南との競合も予想されましたが4回の入試とも12月末では前年並みを維持しています。

開智(さいたま市岩槻区)は模試の志望動向から予想された通り先端クラスA・Bは微増ですが、一貫クラス1回は男子が13%減、女子は7%減、2回は男子7%減、女子2%減です。男子は栄東の勢いに押されているのでしょうか。

開智未来(加須市)は男女で応募状況に歴然とした差があります。男子は4回の入試ともほぼ前年並みですが、女子は各回とも40%近い増加です。

春日部共栄(春日部市)は昨年3回の応募者がのべ2,197→1,679名と20%も減らしましたが、今年も3回の入試とも12月末で20%近い減少です。2年続いて大きく応募者が減れば入試レベルも緩和しそうです。

埼玉平成(入間郡)はA進学が1回33%減、2回は46%減、3回は56%減、S選抜は1・2回とも50%強の減少と、12月末段階の出願状況ではすべての入試で応募者を大きく減らしそうです。新規開校の狭山ヶ丘の影響もあるのでしょうか。

栄東(さいたま市見沼区)東大クラスの定員増で予想通り応募者が大きく増えています。12月末の前年同日比で東大Ⅰは男子が67%増、女子は86%増、東大Ⅱは男子が72%増、女子はなんと104%増です。定員減の難関大クラスはAが男子12%増、女子は28%増、Bは男女ともやや減少です。
昨年は首都圏最多の延べ8,000名を超える応募者がありましたが、今年は延べ10,000名を大きく超える勢いです。ただし増加分はほとんどが東京・神奈川の難関校を本命としている受験生で、応募者数は間違いなく大幅増となりますが、合格者数をどのぐらい出すかによって難易度は決まりますから、応募者急増が難易度急上昇となるわけではありません。
東大クラスは定員増で合格者を大幅に増やす可能性が高く、ボーダーが下がる可能性もあると思われます。

開校4年目の昌平(北葛飾郡)の1回は男子が21%減、女子は27%減と昨年に続いて応募者が減りそうです。

東京農大三
東京農大三
東京農大三(東松山市)は昨年4回の入試の応募者総数を1,216→1,004名と大きく減らしましたが、今年は12月末で1回が男子30%減、女子は25%減、2回は男子が64%減、女子は25%減とさらに大きく減りそうです。やはり新規開校の狭山ヶ丘の影響があるのでしょうか。

星野学園(川越市)も昨年2,459→2,183名と応募総数を大きく減らしましたが、今年も12月末で理数選抜が1回・2回とも26%減、進学は1回が18%減、2回は20%減、3回は17%減とさらに大きく減りそうです。

最後に新規開校の4校の応募者の途中経過(国際学院は12月末、他の3校は1月5日現在)を見ておきます。

・国際学院 7回計で77名
・狭山ヶ丘 4回計で465名
・武南 5回計で659名
・東京成徳大深谷 5回計で126名


模試の志望動向からも予想された通り、東京に近い武南(蕨市)が最も多く、東京多摩地区からのアクセスが良い狭山ヶ丘(入間市)がこれに次ぎます。これに対し国際学院(北足立郡)と東京成徳大深谷(深谷市)は地元中心の入試になりそうです。

3.千葉の公立中高一貫校の応募状況

県立千葉
県立千葉
 県立千葉(千葉市中央区)はすでに12月8日に1次検査が終わっています。応募者は男子589名、女子488名でともに前年より7%の減少です。受検者は男子が581名、女子は486名で合格者は男子161名、女子162名。1次の実質倍率は男子が4.0→3.6倍、女子は3.2→3.0倍と男女ともやや低下しました。

千葉市立稲毛(千葉市美浜区)も12月中に出願が締め切られ、応募者は男子が2%増の374名、女子は6%減の454名です。

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