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第54話 「2014年中学入試速報! 埼玉・千葉の1月入試スタート(1)」
2014年2月4日

年が明けて1月10日から埼玉、1月20日からは千葉の一般入試が始まりました。今回は埼玉の入試結果速報です。今まで何度もお話ししてきましたが、首都圏の中学入試は実施時期から、埼玉・千葉の1月入試と東京・神奈川の2月入試に大きく分かれ、埼玉・千葉の1月入試には東京・神奈川の受験生が大量に「試し受験」しています。そのために埼玉・千葉で「試し受験」が集中するいくつかの学校は同規模・同レベルの東京・神奈川の学校に比べて応募者、受験者が非常に多くなる場合があります。しかし東京・神奈川の受験生は合格してもほとんど入学しないためそれを見越して合格者も大量に出します。したがって見かけの応募倍率に驚かないようにしなければいけません。
なお現時点(1月末)では応募者数・受験者数・合格者数など入試結果のデータを未公表の学校もあり、これらの学校については今回の速報では割愛しました。また2月まで入試が続く学校もあるため、今回お伝えできなかった学校(入試回)については機会を改めてお伝えします。
埼玉の私立中入試
埼玉の私立中は29校あり、男子校3校、女子校3校、共学校23校です。また入試は推薦入試がなく一般入試のみで、1月10日が入試解禁日です。10日から19日までが前半戦で、20日からは千葉の入試が始まるため20日~22日は(1校を除き)中休みで23日から1月末までが中盤戦、東京・神奈川の入試が始まる2月1日以降が終盤戦ということになります。実際にはほとんどの学校が10日~14日の間にメインの入試を行います。これ以降の入試は急速に受験者が減って規模が縮小するため、多くの学校にとってはこの序盤戦が生徒募集の正念場ということになります。都内私学との競合を避けて2月入試から撤退した学校が多く1月中でほとんどの学校が入試日程を終えますが、上位校を中心に数校が2月1日以降に最後の入試を構えています。今回は1月中に行われた序盤戦・中盤戦の入試速報です。
(1)男子校
埼玉の男子校は3校ありますが、入試データをまだ公表していない立教新座を除く2校の速報です。
城西川越(川越市)は前年入試で定員を160→120名と減員して応募総数が16%減となりました。今年は特選1回、2回を新設すると同時に日程を大幅に前倒しして2月入試を廃止しました。新設の特選は1回の応募者が199名、受験者は197名、合格者は特選が82名、一般へのスライド合格が89名。2回は応募者が224名、受験者は160名、合格者は特選が79名、一般へのスライド合格が55名でした。特選の新設で試験回数が増えて1月18日の最終回を除き応募者計では757→805名と増えていますが、受験者計では515→501名と減っています。
城北埼玉(川越市)は板橋区の城北の姉妹校で、例年城北との併願者も4割前後います。1回の応募者はこの2年で1,026→825→767名と減少が続いており、合格者を468→561名と前年より93名も多く出したので倍率が1.7→1.3倍と下がり、相当に緩和した入試になったようです。前年は立教新座の大量繰上げのあおりを受けて定員を確保できなかったために、最も定着率が高い1回の合格者を増やしたものと思われます。2回の応募者は675→690名と前年よりやや増えましたが実受験者は296→293名と微減で、やはり合格者を205→240名と増やしたため倍率が1.4→1.2倍に低下。3回は応募者が381→413名と8%増ですが、欠席が多く実受験者は150→102名と大幅に減少しました。合格者を97→75名と絞ったので倍率は前年並みの1.4倍でした。
(2)女子校
埼玉の女子校は3校あります。浦和明の星女子(さいたま市緑区)県内唯一のカトリックミッション校で、桜蔭、女子学院、豊島岡女子など都内難関校との併願受験者が多い学校です。1回の応募者は1,804→1,768名と2%減で、受験者が1,762名、合格者は961名で倍率は1.9→1.8倍とわずかに下がっていますが難易度の変動はありません。2回は2月4日です。
淑徳与野(さいたま市中央区)は県内唯一の仏教主義(浄土宗)学校です。現在高校が離れた場所にありますが、2014年4月に中学校舎隣接地に新校舎が完成し移転します。この施設改善が好感されたのか、1回の応募者は937→1,027名と10%増で2012年の水準に回復しています。倍率は前年と同じ1.9倍でした。2回は浦和明の星女子と同じ2月4日です。

大妻嵐山 大妻嵐山(比企郡嵐山町)の1月10日セレクト入試午前(本校会場)・午後(大宮会場)は選択3科から選択2科に変わりましたが、ともに応募者・受験者・合格者がほとんど前年と同数でした。応募者・受験者74名で合格者は70名です。
11日のSA奨学生は前年までの理数アドバンスを衣替えしたものですが、応募者が127→103名と19%減、100名が受験し、奨学生合格21名、SA合格36名、進学合格2名でした。しかし浦和明の星女子や豊島岡女子との併願者にくわえ、今年は桜蔭や横浜雙葉などとの併願者がいたとのことで受験生のレベルは上がっています。14日のSAの応募者は186→104名で44%の大幅減です。一般入試の1回は受験者数が412→406名と微減ですが、合格者を283→354名と増やし倍率が1.5→1.1倍と下がって緩和した入試となりました。
(3)共学校
浦和実業(さいたま市南区)は前年までは比較的安定した応募状況でしたが、今年は異変ともいえる応募者減、受験者減になりました。5回の入試すべてが終了しており、応募者総数が3,056→2,275名で26%減、受験者総数も1,832→1,352名で26%減です。特に1回午前・午後のA特待入試は難化予想で敬遠されたのか30%以上の応募者減となっています。また複数回受験には受験料をプラス5千円の2.5万円で何回でも受験できる優遇があり、前年までは多くの受験生が利用していましたが、今年は都内生で特定の入試回を「決め打ち」受験が増えています。併願校なのでプラス5千円で複数回の受験をする必要はないということでしょう。東京に近いため受験生の半数は都内生ですから都内生の出願回数が減ったのも減少の大きな要因でしょう。実質倍率も5回すべてで下がり、平均では1.5→1.3倍の低下で緩和した入試状況となりました。
大宮開成(さいたま市大宮区)は英数特科クラスと特別進学クラスの2コース制です。それぞれ3回の入試を行っていましたが、今年の入試から英数特科の2回目を特待選抜入試に変えています。2月4日の特進3回と特科2回を除き4回の入試を終えています。ここまでの特進1回・2回の応募者は合計で1,016→971名と4%減、受験者では804→743名と8%減、倍率は1回が1.3→1.1倍、2回は2.4→1.9倍とやや低下。特科1回は83→90名と7名増ですが合格者を増やしたため倍率は1.8→1.4倍になっています。新設の特待選抜入試は291名の応募で、227名が受験し、73名が合格(全員特待生)、倍率は3.1倍でした。特待選抜入試に衣替えしたことにより前年の特科入試2回に比べると受験者の学力レベルがやや上がっているようです。なお特科1回で19名、特待選抜入試では92名の特進へのスライド合格がいますが、上記の倍率はこれを除いて計算しています。
開智(さいたま市岩槻区)はライバルの栄東Aの入試日にぶつけた先端Aの応募者は899→701名と22%減、受験者では798→643名と19%減で倍率は女子の合格者を増やしたこともあり2.5→1.8倍に低下しました。特に男子は栄東が応募者で29%増に対し開智が29%減、受験者では栄東が29%増に対し開智が28%減と完全に「返り討ち」にあっています。
先端Bも応募者が1,100→860名で22%減、受験者は724→611名で16%減、合格者は307→252名で、先端クラス合格の倍率は前年と同じ2.4倍でした。なお先端Aにはスライド合格がありませんが、先端Bでは一貫クラスへのスライド合格が180名出ています。
また一貫の1回、2回は応募者が減っていますが、合格者も絞りこまれてどちらの回も前年並みの倍率でした。
開智未来(加須市)は開智の姉妹校で開校4年目の新しい学校です。開校初年度から開智と一体となった入試を行っています。20,000円で4回すべての回を受験できますが、開智との併願受験者は30,000円で2校のすべての入試が受験できます。また試験会場も未来選抜の1回・2回の入試は開智未来では実施されず、開智とさいたまスーパーアリーナが試験会場で、特別選抜1回は前記の2会場と開智未来をあわせた3会場、特別選抜2回の入試は開智未来のみが会場です。
全4回の入試回数は変わりませんが、前年は第3回入試(1月12日午後)だけだった未来選抜が今年は最初の2回(1月10日午後、11日午後)と1回増えています。未来選抜1回はT未来クラス(全員特待生)と未来クラスのみの判定でスライド合格はありませんが、未来選抜2回は開智クラスへのスライド合格があります。未来選抜の2回合計の応募者数は666名、受験者数は536名、合格者総数は204名(T未来85名、未来119名、他に開智クラスへのスライド合格は28名)と絞っているため、未来選抜全体の倍率は1.6→2.6倍と大きく上昇しています。
前年までは単に1回、2回、4回とよんでいた特別選抜は2回の合計で応募者720名、受験者391名、合格者332名で特別選抜2回の平均倍率は1.2倍で、前年の3回の平均倍率1.3倍よりわずかに下がっています。また特別選抜の332名の合格者の内訳は、T未来が7名、未来が109名、開智が216名です。

春日部共栄 春日部共栄はGE(グローバルエリート)クラスとGS(グローバルスタンダード)クラスを新設しました。前年まではフラットなクラスの募集で3回の午前入試でしたが、今年のGEクラスは4回(うち3回は午後入試)、GSクラスは2回(午前入試)の計6回の入試と大きく変わっています。そのため直接前年度との比較はできませんが、2月4日に新設された4回GEを除いて応募総数は1,441→1,758名と大幅な増加で、今年の内訳はGSが2回の合計で応募者が639名、合格者は277名、GEは3回の合計で応募者が1,119名で、合格者は275名です。GSの2回の平均倍率が2.3倍、GEの3回の平均倍率は4.1倍です。なおGE→GSへのスライド合格があり、1回GEで15名、2回GEで18名、3回GEでは36名のGS合格がいます。
埼玉栄(さいたま市西区)は栄東と同じ学校法人(佐藤栄学園)のグループ校です。進学クラスと難関大クラスの2コースがあります。
午前の進学クラス入試は2月6日の5回を廃止し4回となりましたが、応募者は1回が前年並み、2回は274→345名と増えましたが、3回・4回が減ったため総数では1,082→1,106名と微増(SE入試を除く)で、進学クラス入試は全体的に受験者のレベルも難易度もほぼ前年並みといえます。なお進学から難関へのアップスライド合格が計13名出ています。
これに対し午後の難関クラス入試はⅠ・Ⅱと2回ありますが、兄弟校の1月10日の栄東Aの受験生は5,000円の受験料で10日午後の難関Ⅰを受験できるという優遇を導入しました。そのためⅠは279→387名と激増しています。増えた分はほとんどが午前中に栄東Aを受験した受験生で学力レベルが高いため合格者を207→289名と増やし、さらに特待合格者を前年の倍以上出しています(特待合格者数は非公表ですが、200名以上出したとのことです)。これ以外に進学へのスライド合格が1名出ています。Ⅱの方は前年並みの入試でした。

栄東 栄東(さいたま市見沼区)は首都圏全体でも注目を集めている学校のひとつです。2012年入試では応募総数が8,000名を超え、2013年入試では1万名を超えるのではといわれていましたが最終的には9,722名。そして2014年入試では東大Ⅱ(1/17)までの応募総数ですでに10,749名(帰国含む)と1万名を突破。中学入試で応募者の1万超えは史上初の快挙(?)です。もっともこれは延べ人数で、1人で複数回出願している受験生が多いので、実際の受験生の頭数はずっと少ないはずです。男女の内訳では、男子が6,412→7,081名、女子は3,030→3,668名と男女ともに600名以上の増加です。(東大Ⅲは2月2日)
1月10日のAは最大のライバル校開智が先端Aの入試日をぶつけてきましたが、定員を100→140名と増員し東大クラスの選抜も行うようにして、応募者が3,982→5,092名で28%増、受験者でも3,938→5,051名と28%の大幅増です。しかし合格者を東大クラス2,473名、難関大クラス1,578名と合計で2,878→4,051名と41%も増やしたため、実倍率は1.4→1.2倍と下がりました。1回の入試で受験者が5,000名を超えるという大規模入試で人数に圧倒されますが、実は受験者が多い割には広き門だったようです。
東大Ⅰの合格者は全員特待生で都内の最難関校との併願者が多い入試です。定員を80→50名と減員しましたが、応募者は2,622→2,839名と8%増、受験者では2,477→2,585名と4%増とわずかながら増加し、合格者を1,655→1,104名と33%減としたため倍率が1.4→2.2倍に上昇、難易度も上がっているようです。
定員を20→40名と倍増したBは、応募者が1,604→1,940名で20%増、受験者では912→1,003名と10%増で、定員増にもかかわらず合格者を374→257名と31%減としたため倍率が2.4→3.9倍と大きく上昇し厳しい入試となりました。
定員を40→10名と4分の1に減員した東大Ⅱはさすがに応募者が1,234→878名、受験者で852→695名と減って、合格者も388→312名と減らしたため倍率は2.2倍と前年と変わっていません。
なお特待生を1,000名以上出すという破格の公約通り、東大Ⅰの合格者1,104名と東大Ⅱの合格者中84名とすでに1,188名の特待生を出しています。
県西部トップ校の西武学園文理(狭山市)の試験回数全7回は変わっていませんが、特選クラス入試を1回増やして4回、一貫クラス入試は1回減らし3回にしています。応募総数は3,568→3,232名と9%減ですが、内訳をみると特選クラス入試は新設の4回を除いた3回までの合計で1,083→1,212名と12%増、一貫クラス入試は3回までの合計が2,289→1,754名と23%減となっていて受験生の志望が特選に傾いていますが、特選クラス入試は一貫クラスへのスライド合格があるためでしょう。倍率は特選クラス入試の平均が1.3→1.4倍とわずかに上昇で、一貫クラスは1.2→1.2倍と変わっていません。なお4回の特選入試で計126名が一貫クラスにスライド合格していますが、上記の倍率はこれを除いて計算しています。
開校3年目の西武台新座(新座市)は堅調な入試状況です。全6回の入試は変わりませんが、特進クラス入試3回のうち1回を特選・特進チャレンジ入試とし、特選クラス入試も3回のうち1回を特待入試としました。
特進クラス入試は特選・特進チャレンジ入試を含めて454→491名と8%増となりましたが、特選クラス入試は特待入試を含めて399→355名と11%減になったため応募総数は853→846名と微減、実受験者総数は637→644名と微増で、いくつかの入試変更にもかかわらず受験生のレベル、倍率、難易度など入試状況はほとんど前年と変わっていません。
聖望学園(飯能市)は県内に3校あるプロテスタント系のミッション校のひとつです。全部で5回の入試を行っていますが、今年は最後の5回を1月21日→2月6日に変えています。前年は男子を中心に応募総数が147名減でしたが、今年もすでに終わっている4回入試までの応募総数が644→577名と67名減、受験者総数は467→391名と76名減です。合格者総数は382→328名で4回の平均倍率は1.2倍で前年と変わっていません。1回入試に専願があり、応募者は45→56名で第一志望者は若干増えています。また前年は男子の応募者、入学者が大きく減りましたが、今年の男子の応募者数は回復しています。なお昨年までは1回~3回までで奨学生の選抜が行われていましたが、今年から5回すべてで奨学生選抜が行われるようになり、4回合計で25名の奨学生合格が出ています(奨学生不合格でも一般へのスライド合格があります)。
昨年県内で開校した4校中もっとも中心部から離れている東京成徳大深谷(深谷市)は小規模入試となりましたが、今年はさらに応募者が減っています。すでに終了している4回までの応募総数は177→121名、受験者総数は111→82名、合格者総数が91→52名です。
東京農大三高附(東松山市)はここ数年応募者・入学者が減り続けています。全4回の入試回数は変わりませんが1月10日午前に総合理科という1科目入試を新設し最後の24日の入試(前年の4回)を廃止という入試改革を行いました。しかし新設の総合理科の応募者は60名と少数にとどまり、4回の応募総数は803→583名と27%減、受験者総数では468→388名と17%減です。合格も絞り込まれたため倍率は1.3→1.4倍とわずかに上がっていますが、入試改革の目的である応募者の回復には至っていません。
獨協埼玉(越谷市)は前年入試で男女ともすべての回の応募者が減りました。今年は1月中に行われた2回の入試で応募者総数では前年並みでしたが、2回とも男子が減少、女子は増加と男女で異なる応募動向です。男子の応募者は1回が600→536名、2回が460→418名、女子は1回が533→594名、2回は419→451名で、2回の合計で男子が12%減、女子は8%増です。この学校の合否判定は男女別で、ここ数年の結果を見ると男子のボーダーの方が高いことが多かったのですが、今年は女子が難化して逆転しています。倍率は1回で合格者を増やしたため1.4→1.2倍と低下しましたが、2回は1.6倍で変わっていません。
開校2年目の武南(蕨市)は4回全ての入試を終えています。今年は2月入試を廃止して試験回を1回減らし4回になり、応募総数が820→735名、受験者総数では588→547名と減っています。延べ合格者は1名減の406名ですから各回の平均倍率は1.4→1.3倍とわずかに下がっていますが難易度は前年並みだったようです。受験生のエリアは前年と同じく3分の2が県内生で残りは主に都内生ですが、神奈川が6名、千葉が5名いました。

星野学園 星野学園(川越市)はこのところ応募者数が減少傾向だったので、今年入試を大きく変えています。理数選抜入試は2回から3回に増設で、新設の1回は1月10日午後入試で算国理の3科目入試です。進学クラス入試は2回を午後の2科目入試に変えるとともに、2回を1月18→11日、3回を1月27→15日と入試日を大きく前倒ししました。
入試回の増えた理数の応募総数は402→763名、受験総数260→450名と大幅に増加しています。理数合格者総数は52→136名で、進学へのスライド合格が計155名出ています。午後入試の新設で受験者数は増えましたが、受験者層はあまり変わっていないようです。
進学の1回は応募者、受験者が減りましたが、2回、3回は応募者が減ったものの、入試日前倒し効果か実受験者は増えて、応募総数は1,374→1,192名と234名減ですが、受験総数は640→608名と32名減でした。合格者総数を348→383名に増やしたため入試状況はやや緩和したようです。なお今年から進学クラス入試の3回にアップスライド合格が導入され5名が理数選抜に合格しました。
本庄東高附(本庄市)は2012年春に一貫1期生が卒業して大学進学で好成績を収め、2013年入試では応募者が増加し入学者も定員を超過しました。今春も好調な入試状況が続いています。3回の入試のうち2月1日の3回を除く2回の入試が終わっていますが、応募者の合計は280→292名、受験者の合計では242→261名とやや増加し、合格者の合計は前年より1名少ない198名と今のところはほぼ前年並みの入試です。
なお現時点(1月末)では応募者数・受験者数・合格者数など入試結果のデータを未公表の学校もあり、これらの学校については今回の速報では割愛しました。また2月まで入試が続く学校もあるため、今回お伝えできなかった学校(入試回)については機会を改めてお伝えします。
埼玉の私立中入試
埼玉の私立中は29校あり、男子校3校、女子校3校、共学校23校です。また入試は推薦入試がなく一般入試のみで、1月10日が入試解禁日です。10日から19日までが前半戦で、20日からは千葉の入試が始まるため20日~22日は(1校を除き)中休みで23日から1月末までが中盤戦、東京・神奈川の入試が始まる2月1日以降が終盤戦ということになります。実際にはほとんどの学校が10日~14日の間にメインの入試を行います。これ以降の入試は急速に受験者が減って規模が縮小するため、多くの学校にとってはこの序盤戦が生徒募集の正念場ということになります。都内私学との競合を避けて2月入試から撤退した学校が多く1月中でほとんどの学校が入試日程を終えますが、上位校を中心に数校が2月1日以降に最後の入試を構えています。今回は1月中に行われた序盤戦・中盤戦の入試速報です。
(1)男子校
埼玉の男子校は3校ありますが、入試データをまだ公表していない立教新座を除く2校の速報です。
城西川越(川越市)は前年入試で定員を160→120名と減員して応募総数が16%減となりました。今年は特選1回、2回を新設すると同時に日程を大幅に前倒しして2月入試を廃止しました。新設の特選は1回の応募者が199名、受験者は197名、合格者は特選が82名、一般へのスライド合格が89名。2回は応募者が224名、受験者は160名、合格者は特選が79名、一般へのスライド合格が55名でした。特選の新設で試験回数が増えて1月18日の最終回を除き応募者計では757→805名と増えていますが、受験者計では515→501名と減っています。
城北埼玉(川越市)は板橋区の城北の姉妹校で、例年城北との併願者も4割前後います。1回の応募者はこの2年で1,026→825→767名と減少が続いており、合格者を468→561名と前年より93名も多く出したので倍率が1.7→1.3倍と下がり、相当に緩和した入試になったようです。前年は立教新座の大量繰上げのあおりを受けて定員を確保できなかったために、最も定着率が高い1回の合格者を増やしたものと思われます。2回の応募者は675→690名と前年よりやや増えましたが実受験者は296→293名と微減で、やはり合格者を205→240名と増やしたため倍率が1.4→1.2倍に低下。3回は応募者が381→413名と8%増ですが、欠席が多く実受験者は150→102名と大幅に減少しました。合格者を97→75名と絞ったので倍率は前年並みの1.4倍でした。
(2)女子校
埼玉の女子校は3校あります。浦和明の星女子(さいたま市緑区)県内唯一のカトリックミッション校で、桜蔭、女子学院、豊島岡女子など都内難関校との併願受験者が多い学校です。1回の応募者は1,804→1,768名と2%減で、受験者が1,762名、合格者は961名で倍率は1.9→1.8倍とわずかに下がっていますが難易度の変動はありません。2回は2月4日です。
淑徳与野(さいたま市中央区)は県内唯一の仏教主義(浄土宗)学校です。現在高校が離れた場所にありますが、2014年4月に中学校舎隣接地に新校舎が完成し移転します。この施設改善が好感されたのか、1回の応募者は937→1,027名と10%増で2012年の水準に回復しています。倍率は前年と同じ1.9倍でした。2回は浦和明の星女子と同じ2月4日です。

大妻嵐山 大妻嵐山(比企郡嵐山町)の1月10日セレクト入試午前(本校会場)・午後(大宮会場)は選択3科から選択2科に変わりましたが、ともに応募者・受験者・合格者がほとんど前年と同数でした。応募者・受験者74名で合格者は70名です。
11日のSA奨学生は前年までの理数アドバンスを衣替えしたものですが、応募者が127→103名と19%減、100名が受験し、奨学生合格21名、SA合格36名、進学合格2名でした。しかし浦和明の星女子や豊島岡女子との併願者にくわえ、今年は桜蔭や横浜雙葉などとの併願者がいたとのことで受験生のレベルは上がっています。14日のSAの応募者は186→104名で44%の大幅減です。一般入試の1回は受験者数が412→406名と微減ですが、合格者を283→354名と増やし倍率が1.5→1.1倍と下がって緩和した入試となりました。
(3)共学校
浦和実業(さいたま市南区)は前年までは比較的安定した応募状況でしたが、今年は異変ともいえる応募者減、受験者減になりました。5回の入試すべてが終了しており、応募者総数が3,056→2,275名で26%減、受験者総数も1,832→1,352名で26%減です。特に1回午前・午後のA特待入試は難化予想で敬遠されたのか30%以上の応募者減となっています。また複数回受験には受験料をプラス5千円の2.5万円で何回でも受験できる優遇があり、前年までは多くの受験生が利用していましたが、今年は都内生で特定の入試回を「決め打ち」受験が増えています。併願校なのでプラス5千円で複数回の受験をする必要はないということでしょう。東京に近いため受験生の半数は都内生ですから都内生の出願回数が減ったのも減少の大きな要因でしょう。実質倍率も5回すべてで下がり、平均では1.5→1.3倍の低下で緩和した入試状況となりました。
大宮開成(さいたま市大宮区)は英数特科クラスと特別進学クラスの2コース制です。それぞれ3回の入試を行っていましたが、今年の入試から英数特科の2回目を特待選抜入試に変えています。2月4日の特進3回と特科2回を除き4回の入試を終えています。ここまでの特進1回・2回の応募者は合計で1,016→971名と4%減、受験者では804→743名と8%減、倍率は1回が1.3→1.1倍、2回は2.4→1.9倍とやや低下。特科1回は83→90名と7名増ですが合格者を増やしたため倍率は1.8→1.4倍になっています。新設の特待選抜入試は291名の応募で、227名が受験し、73名が合格(全員特待生)、倍率は3.1倍でした。特待選抜入試に衣替えしたことにより前年の特科入試2回に比べると受験者の学力レベルがやや上がっているようです。なお特科1回で19名、特待選抜入試では92名の特進へのスライド合格がいますが、上記の倍率はこれを除いて計算しています。
開智(さいたま市岩槻区)はライバルの栄東Aの入試日にぶつけた先端Aの応募者は899→701名と22%減、受験者では798→643名と19%減で倍率は女子の合格者を増やしたこともあり2.5→1.8倍に低下しました。特に男子は栄東が応募者で29%増に対し開智が29%減、受験者では栄東が29%増に対し開智が28%減と完全に「返り討ち」にあっています。
先端Bも応募者が1,100→860名で22%減、受験者は724→611名で16%減、合格者は307→252名で、先端クラス合格の倍率は前年と同じ2.4倍でした。なお先端Aにはスライド合格がありませんが、先端Bでは一貫クラスへのスライド合格が180名出ています。
また一貫の1回、2回は応募者が減っていますが、合格者も絞りこまれてどちらの回も前年並みの倍率でした。
開智未来(加須市)は開智の姉妹校で開校4年目の新しい学校です。開校初年度から開智と一体となった入試を行っています。20,000円で4回すべての回を受験できますが、開智との併願受験者は30,000円で2校のすべての入試が受験できます。また試験会場も未来選抜の1回・2回の入試は開智未来では実施されず、開智とさいたまスーパーアリーナが試験会場で、特別選抜1回は前記の2会場と開智未来をあわせた3会場、特別選抜2回の入試は開智未来のみが会場です。
全4回の入試回数は変わりませんが、前年は第3回入試(1月12日午後)だけだった未来選抜が今年は最初の2回(1月10日午後、11日午後)と1回増えています。未来選抜1回はT未来クラス(全員特待生)と未来クラスのみの判定でスライド合格はありませんが、未来選抜2回は開智クラスへのスライド合格があります。未来選抜の2回合計の応募者数は666名、受験者数は536名、合格者総数は204名(T未来85名、未来119名、他に開智クラスへのスライド合格は28名)と絞っているため、未来選抜全体の倍率は1.6→2.6倍と大きく上昇しています。
前年までは単に1回、2回、4回とよんでいた特別選抜は2回の合計で応募者720名、受験者391名、合格者332名で特別選抜2回の平均倍率は1.2倍で、前年の3回の平均倍率1.3倍よりわずかに下がっています。また特別選抜の332名の合格者の内訳は、T未来が7名、未来が109名、開智が216名です。

春日部共栄 春日部共栄はGE(グローバルエリート)クラスとGS(グローバルスタンダード)クラスを新設しました。前年まではフラットなクラスの募集で3回の午前入試でしたが、今年のGEクラスは4回(うち3回は午後入試)、GSクラスは2回(午前入試)の計6回の入試と大きく変わっています。そのため直接前年度との比較はできませんが、2月4日に新設された4回GEを除いて応募総数は1,441→1,758名と大幅な増加で、今年の内訳はGSが2回の合計で応募者が639名、合格者は277名、GEは3回の合計で応募者が1,119名で、合格者は275名です。GSの2回の平均倍率が2.3倍、GEの3回の平均倍率は4.1倍です。なおGE→GSへのスライド合格があり、1回GEで15名、2回GEで18名、3回GEでは36名のGS合格がいます。
埼玉栄(さいたま市西区)は栄東と同じ学校法人(佐藤栄学園)のグループ校です。進学クラスと難関大クラスの2コースがあります。
午前の進学クラス入試は2月6日の5回を廃止し4回となりましたが、応募者は1回が前年並み、2回は274→345名と増えましたが、3回・4回が減ったため総数では1,082→1,106名と微増(SE入試を除く)で、進学クラス入試は全体的に受験者のレベルも難易度もほぼ前年並みといえます。なお進学から難関へのアップスライド合格が計13名出ています。
これに対し午後の難関クラス入試はⅠ・Ⅱと2回ありますが、兄弟校の1月10日の栄東Aの受験生は5,000円の受験料で10日午後の難関Ⅰを受験できるという優遇を導入しました。そのためⅠは279→387名と激増しています。増えた分はほとんどが午前中に栄東Aを受験した受験生で学力レベルが高いため合格者を207→289名と増やし、さらに特待合格者を前年の倍以上出しています(特待合格者数は非公表ですが、200名以上出したとのことです)。これ以外に進学へのスライド合格が1名出ています。Ⅱの方は前年並みの入試でした。

栄東 栄東(さいたま市見沼区)は首都圏全体でも注目を集めている学校のひとつです。2012年入試では応募総数が8,000名を超え、2013年入試では1万名を超えるのではといわれていましたが最終的には9,722名。そして2014年入試では東大Ⅱ(1/17)までの応募総数ですでに10,749名(帰国含む)と1万名を突破。中学入試で応募者の1万超えは史上初の快挙(?)です。もっともこれは延べ人数で、1人で複数回出願している受験生が多いので、実際の受験生の頭数はずっと少ないはずです。男女の内訳では、男子が6,412→7,081名、女子は3,030→3,668名と男女ともに600名以上の増加です。(東大Ⅲは2月2日)
1月10日のAは最大のライバル校開智が先端Aの入試日をぶつけてきましたが、定員を100→140名と増員し東大クラスの選抜も行うようにして、応募者が3,982→5,092名で28%増、受験者でも3,938→5,051名と28%の大幅増です。しかし合格者を東大クラス2,473名、難関大クラス1,578名と合計で2,878→4,051名と41%も増やしたため、実倍率は1.4→1.2倍と下がりました。1回の入試で受験者が5,000名を超えるという大規模入試で人数に圧倒されますが、実は受験者が多い割には広き門だったようです。
東大Ⅰの合格者は全員特待生で都内の最難関校との併願者が多い入試です。定員を80→50名と減員しましたが、応募者は2,622→2,839名と8%増、受験者では2,477→2,585名と4%増とわずかながら増加し、合格者を1,655→1,104名と33%減としたため倍率が1.4→2.2倍に上昇、難易度も上がっているようです。
定員を20→40名と倍増したBは、応募者が1,604→1,940名で20%増、受験者では912→1,003名と10%増で、定員増にもかかわらず合格者を374→257名と31%減としたため倍率が2.4→3.9倍と大きく上昇し厳しい入試となりました。
定員を40→10名と4分の1に減員した東大Ⅱはさすがに応募者が1,234→878名、受験者で852→695名と減って、合格者も388→312名と減らしたため倍率は2.2倍と前年と変わっていません。
なお特待生を1,000名以上出すという破格の公約通り、東大Ⅰの合格者1,104名と東大Ⅱの合格者中84名とすでに1,188名の特待生を出しています。
県西部トップ校の西武学園文理(狭山市)の試験回数全7回は変わっていませんが、特選クラス入試を1回増やして4回、一貫クラス入試は1回減らし3回にしています。応募総数は3,568→3,232名と9%減ですが、内訳をみると特選クラス入試は新設の4回を除いた3回までの合計で1,083→1,212名と12%増、一貫クラス入試は3回までの合計が2,289→1,754名と23%減となっていて受験生の志望が特選に傾いていますが、特選クラス入試は一貫クラスへのスライド合格があるためでしょう。倍率は特選クラス入試の平均が1.3→1.4倍とわずかに上昇で、一貫クラスは1.2→1.2倍と変わっていません。なお4回の特選入試で計126名が一貫クラスにスライド合格していますが、上記の倍率はこれを除いて計算しています。
開校3年目の西武台新座(新座市)は堅調な入試状況です。全6回の入試は変わりませんが、特進クラス入試3回のうち1回を特選・特進チャレンジ入試とし、特選クラス入試も3回のうち1回を特待入試としました。
特進クラス入試は特選・特進チャレンジ入試を含めて454→491名と8%増となりましたが、特選クラス入試は特待入試を含めて399→355名と11%減になったため応募総数は853→846名と微減、実受験者総数は637→644名と微増で、いくつかの入試変更にもかかわらず受験生のレベル、倍率、難易度など入試状況はほとんど前年と変わっていません。
聖望学園(飯能市)は県内に3校あるプロテスタント系のミッション校のひとつです。全部で5回の入試を行っていますが、今年は最後の5回を1月21日→2月6日に変えています。前年は男子を中心に応募総数が147名減でしたが、今年もすでに終わっている4回入試までの応募総数が644→577名と67名減、受験者総数は467→391名と76名減です。合格者総数は382→328名で4回の平均倍率は1.2倍で前年と変わっていません。1回入試に専願があり、応募者は45→56名で第一志望者は若干増えています。また前年は男子の応募者、入学者が大きく減りましたが、今年の男子の応募者数は回復しています。なお昨年までは1回~3回までで奨学生の選抜が行われていましたが、今年から5回すべてで奨学生選抜が行われるようになり、4回合計で25名の奨学生合格が出ています(奨学生不合格でも一般へのスライド合格があります)。
昨年県内で開校した4校中もっとも中心部から離れている東京成徳大深谷(深谷市)は小規模入試となりましたが、今年はさらに応募者が減っています。すでに終了している4回までの応募総数は177→121名、受験者総数は111→82名、合格者総数が91→52名です。
東京農大三高附(東松山市)はここ数年応募者・入学者が減り続けています。全4回の入試回数は変わりませんが1月10日午前に総合理科という1科目入試を新設し最後の24日の入試(前年の4回)を廃止という入試改革を行いました。しかし新設の総合理科の応募者は60名と少数にとどまり、4回の応募総数は803→583名と27%減、受験者総数では468→388名と17%減です。合格も絞り込まれたため倍率は1.3→1.4倍とわずかに上がっていますが、入試改革の目的である応募者の回復には至っていません。
獨協埼玉(越谷市)は前年入試で男女ともすべての回の応募者が減りました。今年は1月中に行われた2回の入試で応募者総数では前年並みでしたが、2回とも男子が減少、女子は増加と男女で異なる応募動向です。男子の応募者は1回が600→536名、2回が460→418名、女子は1回が533→594名、2回は419→451名で、2回の合計で男子が12%減、女子は8%増です。この学校の合否判定は男女別で、ここ数年の結果を見ると男子のボーダーの方が高いことが多かったのですが、今年は女子が難化して逆転しています。倍率は1回で合格者を増やしたため1.4→1.2倍と低下しましたが、2回は1.6倍で変わっていません。
開校2年目の武南(蕨市)は4回全ての入試を終えています。今年は2月入試を廃止して試験回を1回減らし4回になり、応募総数が820→735名、受験者総数では588→547名と減っています。延べ合格者は1名減の406名ですから各回の平均倍率は1.4→1.3倍とわずかに下がっていますが難易度は前年並みだったようです。受験生のエリアは前年と同じく3分の2が県内生で残りは主に都内生ですが、神奈川が6名、千葉が5名いました。

星野学園 星野学園(川越市)はこのところ応募者数が減少傾向だったので、今年入試を大きく変えています。理数選抜入試は2回から3回に増設で、新設の1回は1月10日午後入試で算国理の3科目入試です。進学クラス入試は2回を午後の2科目入試に変えるとともに、2回を1月18→11日、3回を1月27→15日と入試日を大きく前倒ししました。
入試回の増えた理数の応募総数は402→763名、受験総数260→450名と大幅に増加しています。理数合格者総数は52→136名で、進学へのスライド合格が計155名出ています。午後入試の新設で受験者数は増えましたが、受験者層はあまり変わっていないようです。
進学の1回は応募者、受験者が減りましたが、2回、3回は応募者が減ったものの、入試日前倒し効果か実受験者は増えて、応募総数は1,374→1,192名と234名減ですが、受験総数は640→608名と32名減でした。合格者総数を348→383名に増やしたため入試状況はやや緩和したようです。なお今年から進学クラス入試の3回にアップスライド合格が導入され5名が理数選抜に合格しました。
本庄東高附(本庄市)は2012年春に一貫1期生が卒業して大学進学で好成績を収め、2013年入試では応募者が増加し入学者も定員を超過しました。今春も好調な入試状況が続いています。3回の入試のうち2月1日の3回を除く2回の入試が終わっていますが、応募者の合計は280→292名、受験者の合計では242→261名とやや増加し、合格者の合計は前年より1名少ない198名と今のところはほぼ前年並みの入試です。
[次回予告] 「2014年中学入試速報! 埼玉・千葉の1月入試スタート②」
次回は埼玉私立中入試の速報に続き、1月20日から始まった千葉私立中の一般入試の速報です。まだ入試の基本的なデータを公表していない学校もありますが、中間報告として見ていただければ幸いです。なお茨城の私立中入試についてもいくつかの主要校について触れる予定です。